貯蓄

お金のことが心配で働き過ぎてしまう人は必見!お金で時間を買うには、いくらかかる?

「時間でお金を買う」のが当たり前になっている僕らからすると、「お金で時間を買う」という逆の感覚はなじみが薄いかもしれません。働きすぎ・稼ぎすぎてしまう人は、思い切って「お金で時間を買う」ことを実践してみると、QOLを大きく向上できるかもしれません。

中原 良太

執筆者:中原 良太

エビデンスに基づく資産活用&マネープランガイド

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すこし前、「幸せをお金で買うことができるのか?」を題材にした本が出版されました(エリザベス・ダン『「幸せをお金で買う」5つの授業』)。その本の中で「お金で時間を買うと幸せになれる」という話が書かれていました。

「時間でお金を買う」のが当たり前になっている僕らからすると、「お金で時間を買う」という逆の感覚はなじみが薄いかもしれません。ついお金のことが心配で働き過ぎてしまう人は思い切って「お金で時間を買う」ことを実践してみると、時間が無駄にならず、QOL(生活の質)を大きく向上できるかもしれません。

時給がいくらなのか考えてみよう

「時間でお金を買う」計算は、収入を労働時間で割ることで求められます。いわゆる時給換算です。例えば、あなたの収入が月30万円で、月に160時間働いているとします。この場合、時給は約1875円です。つまり、1時間働くことで約1875円を得ているわけです。

平均的な暮らしに必要なお金は?

総務省統計局の『家計調査年報 令和5年(2023年)』によると、2人家族の平均的な生活費は月25万円くらいと言われています。これを平日1日に換算すると約1万1500円(25万円÷22日)です。裏を返すと、1万1500円を用意すれば、自由な平日1日を「買う」ことができる、と捉えることもできます。

※老後に備えて一定の貯蓄も必要ですが、ここでは「いまを暮らす」ことだけに焦点を当てています。

例えば、平日1日で2万円稼げる人なら、週休3日でも月に約35万円を稼げますから、十分にやりくりできます。逆に、1日で1万円しか稼げない人は、有給以外に休みを取ると生活が苦しくなりますし、土日や夜間にも労働して生活費を賄う必要がありそうです(2人家族なら、共働きするなどすれば乗り切れるでしょう)。

お金、貯めすぎてない?

死後、天国にお金を持っていくことはできません。よほど豪遊したいのでない限り、稼ぎ過ぎることに価値はありません。ブロニー・ウェア著『死ぬ瞬間の5つの後悔』によると、死ぬ間際に「働きすぎた」と後悔する人も多いです。

もちろん、仕事が好きならバリバリ働けばいいですし、高いストレスがかかる仕事で高給をもらうような人であれば、それなりに資産が貯まったところで転職してのんびり働きながら暮らしたほうが幸せになれそうです。

ほどよく働いて、ほどよくプライベートを楽しむことで、より充実した人生を送ることができるでしょう。あなたも一度、自分の生活を見直し、「お金で時間を買う」方法を考えてみてはいかがでしょうか。
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