夫のモラハラに耐えかね離婚したが、実家に戻ってもそこには大問題が……
結婚したとたん、夫がモラハラの権化に
短大卒であるために夫や義母から下に見られ、それでも子どものためにと頑張って共働き主婦を続けてきたユミコさん(38歳)が、ついに耐えきれずに子どもを抱えて家を出たのは1年前だ。「2歳年上の彼と結婚したのは34歳のときです。頼りがいのある恋人だった彼が、結婚したとたんモラハラの権化になってしまった。近くに住む義母も『短大卒なのねえ。うちはこの子の姉も四大卒なのに』と嫌味を言ったり。私はある専門職についているので、そのためには短大がよかったんです。早く仕事をして家を出たかったということもあって」
ユミコさんは過干渉に近い実母から早く離れたかったのだという。母はそういう人だと割り切っていたものの、夫に対しては諦めがつかなかった。
夫が私をバカにする理由
「そんなに私をバカにするなら、どうして結婚したのよと聞いたことがあるんです。そうしたら『オレの言いなりになると思ったから』って。結婚してみたら、彼が思うほど言いなりにはならなかった。だから常にストレスだったんでしょうね、私の存在が。でも夫は家事もできないし、お金の管理もずさん。私が家計を仕切ってうまくいっていたんです。でもあるとき義母が、『あなた、自分が稼いだお金を妻に渡したら大変なことになるわよ。この人に家計管理なんてできるはずがないでしょ』と騒ぎだし、夫もその気になって自分で管理すると言いだした」
案の定、夫は生活費もろくに渡さなくなった。もうだめだ、家を出ようと思ったとき妊娠に気づいた。子どもができれば夫も義母も変わるかもしれないと思った。
「まあ、でも変わるわけがないですよね。女の子を出産後、子どもにばかり気持ちがいって夫を顧みないと言われました。『子どもなんかミルク飲ませて寝かせておけばいいだけだろ。もっとオレのことを考えろ』とはっきり言ったときはびっくりしました。あなたはこんな小さな命を守ろうと思わないの? って。さすがに夫も何も言えませんでしたけど」
そんな夫が会社では「デキる社員」として通っているらしいのだから、外面と内面でこんなに差がある人もいるのだと、ユミコさんは驚くだけだった。
>ある夜、夫が信じられない行動に