一度は見て欲しい大阪の夏祭り! 大阪の夏はアツイ!
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天神祭の鳳神輿の差し上げの瞬間です。大阪の近代ビル群の中をお渡りする神輿は不思議ですが粋を感じます |
大阪は海に面していて、盆地の京都や奈良に比べると風通しは良い都市ですが、近年はヒートアイランド現象の影響などで、本州の中でも最も高温な都市になっています。6月は梅雨の影響もあって比較的、涼しいのですが、梅雨があけて7月になると、日中は30℃以上の真夏日で、夜でも25度以上の熱帯夜……なんてのも珍しくありません。ただ店舗や商店街、地下街、交通網が非常に発達していますので、日陰や休息する場所には困りません。オープンエリア型の観光施設でいえば大阪城、USJは広いので、水分補給に気をつけてください。
本州の中で最も暑い都市にも係わらず、大阪は夏祭りの宝庫で、愛染祭、いくたま夏祭、天神祭、住吉夏祭などが有名です。
愛染祭は6月30日から7月2日に
愛染堂勝鬘院(地下鉄「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」から徒歩約3分)で開催されますが、愛染娘さんが「べっぴんさんじゃ! 愛染さんじゃ!」と掛け声をかけながら練り歩く宝恵駕籠(ほえかご)行列が可愛らしく、別名「浴衣まつり」と呼ばれることもあります。ご本尊の愛染明王は「愛に染める」ことから恋愛成就に御利益があるとして女性に人気です。浴衣を着ておでかけしてみてください。
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いくたま夏祭のハイライト・枕太鼓のお練りです。生國魂神社の境内を所狭しと猛スピードで曳き回し、ときには左右に揺さぶって、ときには勢いよく横倒し(!)にします |
いくたま夏祭は、生國魂神社(地下鉄「谷町九丁目駅」より徒歩約5分)で毎年7月11日、12日に行われます。生國魂神社は社伝によれば初代天皇・神武天皇が創建した古社で難波大社とも呼ばれ、元は大阪城にありました。実際に夏祭りのお渡りでは大阪城まで御神輿が担がれますが、とくに夜に境内で行われる勇壮な枕太鼓のお練りは、大阪の夏に相応しい情景です。
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雅な住吉夏祭。色鮮やかな衣装に身の包んだ巫女、女官、稚児、夏越女などのお渡り。大阪の夏祭りの最後を飾ります |
江戸の神田祭、京都の祇園祭と並ぶ「日本三大祭」が
大阪天満宮(地下鉄「南森町」から徒歩約3分)の
天神祭。毎年7月24日、25日に行われて、とくに大川を舞台にした船渡御では100万人以上が見物に訪れます。奉納花火などもあって見応えたっぷりです。続いて毎年7月30日~8月1日に行われるのが住吉大社の
住吉夏祭。美しく着飾った夏越女や稚児らが「住吉の夏越 (なごし) の祓する人は 千年 (ちとせ) の齢(よはい)延ぶといふなり」と和歌を口ずさみながら茅の輪をくぐる雅な神事です。
住吉夏祭が終わると盆を迎えて、大阪の夏も終わります。