Q. なぜ、紙幣を新しくするの?
「一万円札といえば、「(福沢)諭吉」というイメージです。これまでのお札に慣れているのに、なぜ紙幣を新しくするのでしょうか?」A. 偽造防止と、目の不自由な方や外国人にも分かりやすいユニバーサルデザインの向上が主な目的です
紙幣を新しくするのは、偽造防止とユニバーサルデザインの向上が主な目的です。これまでも紙幣は約20年ごとに刷新されており、現在の紙幣は2004年に発行が開始されました。前回の発行から印刷技術は大幅な進歩を遂げており、新紙幣では3Dホログラム(画像が立体的に回転する技術)や高精細すき入れ(すかし)といった、これまでの紙幣よりさらに偽造しにくい技術が用いられています。また、額面数字の大型化や、旧紙幣では全ての券種で左下と右下に配置していた識別マークを、新紙幣では券種ごとに配置を変えるなど、目の不自由な方や外国人にも分かりやすいユニバーサルデザインを取り入れました。 なお、新しい一万円札には日本近代社会の創造者として知られる「渋沢栄一」、新しい五千円札には女性の地位向上と女子高等教育に尽力した「津田梅子」、新しい千円札には近代日本医学の父とされる「北里柴三郎」の肖像が採用されています。
〈参考〉国立印刷局