肩こり

Q. 「肩こりになるのは日本人だけ」って本当ですか?

【カイロプラクティック理学士が解説】「肩こりになるのは日本人だけ」というウワサは本当でしょうか? 同じ人間でも「肩こりのなりやすさ」は違うのか、その理由と原因について、考えてみましょう。

檜垣 暁子

執筆者:檜垣 暁子

カイロプラクティック理学士 / 肩こり・腰痛ガイド

Q. 「肩こりになるのは日本人だけ」って本当ですか?

肩こりに悩む日本人

肩こりは日本人しかならない? 本当でしょうか


Q. 「『肩こりになるのは日本人だけ』というのは本当ですか? 海外の人に肩こりがつらいと話しても、理解してもらえないと聞きました。肩こりは日本人特有の症状なのでしょうか? 海外の人が肩こりと無縁なら、その理由や肩こりにならないコツも知りたいです」
 

A. 日本人以外でも肩こりはあります。でも概念やマインドに違いがありそうです

肩こりは「日本人の国民病」とも言われています。実際に、厚生労働省の『国民生活基礎調査』などでも、例年上位にランクインし続けていますので、多くの人が肩こりに悩んでいるのでしょう。

一方で、「海外では肩こりが存在しない」というウワサは、たまに話題になりますね。先に答えを言ってしまうと、それは「ウソ」です。正確に言うと、日本人の言う肩こりと同等の症状はあるものの、「肩」という言葉が差す部位も違い、「肩こり」という概念がないのです。

私たちが「肩がこった」と言うとき、不調を感じる範囲は首から肩、肩甲骨、背中などですね。これらの部位に、血流の滞りや筋肉の緊張、痛みなどがあると「肩こりがつらい」と感じます。一方で、例えば英語圏では「肩がこった」という言葉はなく、「首がこった状態」を指す「Stiff Neck」という言葉が使われています。人によっては、「肩」は関節のことで、スポーツや事故などで怪我をすることはあっても、日常的に血流が気になるような部位ではない、と感じるようです。「肩」がどの範囲を指すのかの、言葉の違いも大きそうです。

また、言葉の違い以外で「肩こり」やそれに同等の不調について考えると、日本人と海外の人の、平均的な働き方やマインドの違いも影響している可能性があります。過労や睡眠不足など、ストレスが大きい環境で、しっかりリラックスすることができないと、交感神経が優位になり続けることで血流が悪くなり、肩こりの症状が悪化することが知られています。

日本に比べると、海外の多くの国は平均的な勤務時間が短く、仕事の後のプライベートタイムをより大切にする傾向があると言われています。仕事とプライベートのメリハリをしっかりとつける意識や、休憩や休暇に対する考え方の違いも、肩こりのなりやすさに少なからず影響しているかもしれません。

さらに詳しく知りたい方は、あわせて「肩こりがあるのは日本人だけ?海外との肩こり事情比較」をご覧ください。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます