法事・法要の手順

【法事Q&A】三回忌の服装は喪服ですか?「平服でお越しください」と案内→カジュアルでも問題ない?

喪服ほど厳しい服装のルールはないでしょう。しかし最近の傾向では、葬儀の時以外は略礼の方も見られます。三回忌や「平服でお越しください」と案内に添えられていた場合の服装についてアドバイスします。

中山 みゆき

執筆者:中山 みゆき

冠婚葬祭ガイド

Q. 「三回忌」も喪服を着たほうよいでしょうか?

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最近の傾向では、葬儀の時以外は略礼の方も見られます

A. 三回忌は基本的に準喪服です。ただし「平服でお越しいただいてもかまいません」と案内されていたら、略喪服であれば大丈夫です。

三回忌は基本的に「準喪服」です。「準」とついていますが、参列者としてお通夜やお葬式に出る際、最も多く着用される一般的な喪服を指します。男性の場合は、光沢のないブラックスーツ。女性の場合は、ブラックフォーマルや黒無地のアンサンブルやワンピースを着るのがマナーです。

ただし案内状に「平服でかまいません」と書かれていたら、「略喪服」であれば大丈夫です。略喪服とは、準喪服をカジュアルダウンした服装のこと。迷ったら、施主に確認して判断してみるのもよいでしょう。

三回忌以降に着てもよいとされる平服は、男性の場合、ダークグレーや濃紺など地味な色の外出着とネクタイとなります。女性の場合は、グレー・紺・茶色など地味な色のものを選ぶようにします。光る素材や派手なアクセサリーはNG。結婚指輪、時計、真珠のネックレス程度にしておくことです。お子さんも黒や紺など落ち着いた色の服を着ていれば問題ないでしょう。

一般的に納骨法要や一周忌には準喪服を着用しますが、法事は回を追うごとに略式になり、服の色も薄れていきます。三回忌までは基本的に準喪服が望ましいものですが、最近ではその必要はないという傾向も見られます。「平服でお越しください」と案内されたら、略喪服と考えておきましょう。

また住む地域や宗派、親族によっては、異なるルールがあるかもしれません。迷った場合には準喪服を着ていけば、非難の言葉までは出ないと思います。
 

Q. 「平服でお越しいただいてもかまいません」とは、カジュアルな服装でも大丈夫ということでしょうか。

A. 法事においての「平服でお越しいただいてもかまいません」は、「略喪服」を意味し、普段着やカジュアルな服装でOKということではありません。

「略喪服」は、グレー・紺・茶色など地味な色のスーツやワンピースなどになります。女性の場合、パンツスーツもOKですが、ワンピースより格下だとされているため、三回忌以降に着用するのが無難でしょう。

一般的に平服とは、普段着や私服のことを指しますが、その捉え方はTPOにより変化します。平服には、場に適したルールを満たした服装という意味が込められていて、法事の場合は、準礼服をカジュアルダウンした服装とされます。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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