大阪初心者のための「はじめての大阪」

大阪は人口880万人を越える西日本最大の都市です。空の玄関口として伊丹空港や関西空港、陸の玄関口としてJR新大阪駅(東海道・山陽新幹線)を有しています。また畿内半島の中心部にあって、日本情緒あふれる京都や、異国情緒あふれる神戸、歴史都市の奈良や宗教都市の和歌山(高野山)など特色のある都市に囲まれていて、それぞれに絶好のアクセスを誇ります。

観光スポットとしては、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンや世界最大級の水族館・海遊館といったレジャー施設、大阪城四天王寺、大仙陵(だいせんりょう)古墳といった歴史的モニュメント、ネオンサインが煌く道頓堀商店会やディープ下町の通天閣など、多種多様な名所が点在しています。

また大阪の魅力としてオススメしたいのが「食」と「演芸」。「くいだおれ」とまで呼ばれる食文化や、世界遺産の文楽から落語・漫才・大衆演劇・お笑いコントなど、バラエティ豊かな演芸文化を生み出した遊興都市です。

ただ「大阪の最大の観光資源とは何か?」といえば、個人的見解では「大阪人」そのものだと思っています。

大阪の最大の観光資源は「大阪人そのもの」!

「曽根崎心中」の舞台となった露天神社にあるお初・徳兵衛の銅像です。いまも若いカップルの参拝がたえません
江戸時代の大坂は商人のまちで、何事も話し合いで決定した自治都市でした。実際に「浪華八百八橋」といわれるほど橋が多い都市でしたが、そのうち公儀橋(幕府が作った橋)はわずか12で、町民が私財で橋や堀、道路を作り、公共物としてシェアしたわけです。それが大坂商人の成功の証明であり、誇りであり、生きざまでした。

「お上」「上様」といった政治的権威は通用せずに「王様は裸だ」と言い切る実質主義が大阪人の特質です。「武士は食わねど高楊枝」的な痩せ我慢はなく、自分の中に明確な価値基準があって「美味しいもの」「楽しいもの」「面白いもの」「素晴らしいもの」を追求します。日本有数の食文化や芸能文化を生んだのも、こうしたメンタリティが土壌にあるといえるでしょう。

また驚くほどにロマンチストで恋愛至上主義の一面もあって、例えば江戸の武家社会では男女の心中沙汰は御法度でしたが、大坂では近松門左衛門の「曽根崎心中」「心中天の網島」など「心中もの」の文楽が大流行して、あちらこちらで情死事件が起きました。自分の価値を尊重して世俗に縛られないだけに、いざ恋愛!となると一直線になるのが大阪人的な恋愛像です。

人間主義で、ヒューマニストで、暖かくて、面白い。「はんなり」「まったり」という大阪弁がありますが、これが大阪人の特質で、大阪観光の最大の魅力はここにあります。ぜひ大阪に旅行したさいは、大阪人の素晴らしいパーソナリティにふれてみてください。