今回は、個人向け国債・変動10を100万円購入した場合、半年後にもらえる利息はいくらになるのか解説します。
個人向け国債・変動10を「金利0.57%」で100万円購入すると、半年後にもらえる利息はいくら?
個人向け国債・変動10(金利0.57%/年)を100万円購入した場合の6カ月後の利息を計算してみましょう。【半年後にもらえる利息】
・100万円×0.57%×1/2(半年間であるため)=2850円
実際は、受け取った利息から、税率20.315%分の「579円」が差し引かれます。税率の内訳は、「所得税及び復興特別所得税15.315%と住民税5%」です。
そのため、個人向け国債・変動10を金利0.57%で100万円購入すると、半年後にもらえる税引き後の利息は「2850円-579円=2271円」となります。
参照:変動10年「第170回債」:財務省
個人向け国債はどんな人が購入しているの?
個人向け国債の金利が少しずつ上がっているため、「個人向け国債を買ってみようかな?」と思う人がいるかもしれません。財務省のホームページによれば、個人向け国債の購入比率は、変動10年が「約80%」、固定3年が「約14%」、固定5年が「約6%」となっており、ほとんどの方が「変動10年」を選んでいることがわかります。
さらに、個人向け国債を購入している人の年齢は、次のとおりです。
出所:ご購入者の声:財務省
・20代:約7%
・30代:約7%
・40代:約16%
・50代:約20%
・60代以上:約50%
60代以上が「約50%」と目立っていますが、幅広い年齢の方が購入していることがわかります。
とはいえ、個人向け国債・変動10年は満期まで10年もあります。途中で「お金が必要になった時が心配……」という方は、「中途換金」についても知っておきましょう。
中途換金とは、個人向け国債の満期前に、その一部または全部を換金することです。中途換金は、「1万円単位」で手続き可能です。途中でお金が必要になったら、必要額だけを中途換金して、残りは満期まで置いておくこともできます。
ただし、中途換金ができるのは、購入後1年が経過した後でなければいけません。また、中途換金時には、直前2回分の利息相当額(税引き後)だけは差し引かれる点には注意が必要です。
個人向け国債は、ゆうちょ銀行、証券会社、都市銀行や地方銀行、ネット銀行などで、1万円単位から購入できます。どんな場合も、無理のない範囲で購入を検討するようにしましょう。
参照:個人向け国債窓口トップページ:財務省