亀山早苗の恋愛コラム

熊谷真実の再々婚に学ぶ、人生100年時代の「熟年再婚」。結婚も3回ぐらいがちょうどいい?

長寿時代の現代においては、結婚は3回くらいがちょうどいい!? 実際に、自身は3回目で夫は2回目の結婚だという60代女性に「熟年再婚」についての話を聞いた。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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今や再婚、再々婚は珍しいことではない。

今や再婚、再々婚は珍しいことではない。

女優の熊谷真実さん(64歳)が、3回目の結婚を発表した。彼女は80年代に一回り年上の劇作家・演出家のつかこうへい氏と結婚、2年後に離婚。2012年には18歳年下の書道家と再婚したものの9年後に離婚した。興味深いのは、書道家の故郷に居を移し、離婚後もそこにとどまって生活していたことだ。その地が合ったのか、還暦にして居心地のいい場所となったのだろう。

今回の再々婚、相手は「一般の方」ということで、年齢も職業もわからないが、「引き続き女優というお仕事もやらせていただくと同時に、様々な事に興味をもって、学びと挑戦をやめない人生を送りたいと思っています」と前向きなコメントを出している。

今や、再婚、再々婚は決して珍しくない。人生100年と言われる時代、結婚も3回くらいするのがちょうどいいのかもしれない。

私は3回目、相手は2回目の結婚生活

「最初の結婚が23歳でした。学生時代から付き合っていた5歳年上の彼との子を妊娠して、私は就職したばかりだったけど思い切って結婚したんです。でも仕事は辞めなかった。それが離婚の原因にもなり、でも、その後の私を助けてくれた要因にもなりました」

そう言うのはサキコさん(60歳)。そのとき生んだ娘は36歳となっている。生んですぐ、ほとんど育休もとらずに仕事に復帰し、母親の助けを借りながら家事育児をほぼワンオペで仕切っていた。

「夫は、仕事を辞めてほしいと何度も言っていました。でも私は第一希望の会社に入って、出産で出遅れたけどきちんと仕事をしたかった。母は味方をしてくれましたが、夫とはどんどん距離が大きくなって、結局、娘が4歳のときに離婚。いつでも娘に会いに来てと言ったけど、夫は会おうとはしませんでした」

45歳で再婚するまで

その後はさらに仕事に精進し、30代半ばでグループ長となった。家にいないと娘から責められたこともある。だがサキコさんは自ら涙をこぼしながら、「ママもあなたと一緒にいたい。でもできないこともある」と説得した。その代わり、休めるときは娘とめいっぱい遊んだ。娘が中学生になるころには、「説教されるほど娘のほうが大人になった」そうだ。だが甘えることも覚えてほしいと、ときにサキコさんは娘の要望を優先させることもあった。

娘が20歳になったころ、友だち付き合いをしていた男性を急に恋愛対象として意識するようになった。「ひとりで育てたんだね、頑張ったね」という彼の一言が、彼女の心に火をつけたらしい。

「その言葉にほだされて再婚。45歳のときでした。彼は8歳年下だったかな。年齢差は気にしてなかったけど、結婚して5年目に彼が若い女性と浮気したんですよ。本当に軽い気持ちだった、魔が差したと謝られたけど、私の心は戻らなかった」

我慢するのは美徳ではないからと、サキコさんは笑った。

>再々婚は軽やかに
 
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