まずはライフプラン、ライフイベントを立ててから、毎月いくら貯められるのかを算出しましょう。目標が大きいと、最初は貯められると思いますが無理なスケジュールでは続きません。大切なのは続けること。無理なく続けられる金額を積み立てていきましょう
まずはこれから迎える「ライフイベント」を確認する
お金を貯める場合、目的もなく貯め始めてしまうと、ちょっとしたきっかけでお金を使い切ってしまうことがあります。貯金に関わらず、成功するためには目標や目的があるかが重要なのです。老後資金を貯めるときには、自分がこれから迎えるライフイベントに必要な資金はいくらなのか?いつ必要になるのか?を確認することです。そして、できるだけ早く、お金を貯め始めることです。
ライフイベントとは、引っ越しや転職、結婚、出産、住宅購入、子どもの進学、定年退職などのことで、大きなお金が動きます。ライフイベントは人によって違いますが、会社員であれば定年退職のタイミングはほぼ同じになるでしょう。
目先のイベントはもちろんのこと、老後を迎えたときに起きる出来事を書き出してみて、それぞれのイベントにいくらぐらいかかるのかを調べて書き出し、それに向けた準備をしましょう。そうすることで、「老後貧乏」の道を回避することができます。
貯蓄目標は無理のない金額にし、安全商品で少額からスタートする
ライフイベントを踏まえたうえで、老後資金として3000万円貯めたい、5000万円貯めたい等の目標を持つことはいいことです。とはいえ、大きすぎる目標を叶えるためには、日々の貯蓄額もそれに見合った金額にしなければならないため、無理をしてしまう可能性が高くなります。
老後資金の場合、継続的に貯めていくことが何よりも大切になりますが、スタートダッシュは必要ありません。自分が実行すべきイベントを優先しながら、無理のない範囲、毎月1万円以下でもよいので、老後を意識して貯めていくことが必要です。
また、他のイベントの支出が落ち着いているときには、いつもより多く老後資金として貯蓄する。子どもが成人し支出が少なくなったときには、イベントの支出や子どものために支出していた分を、老後資金としての貯蓄へとシフトしていきましょう。
老後資金の運用に適している商品は諸説ありますが、継続させることが何よりも大切です。それを鑑みると積立型でフレキシブルな商品がよいでしょう。
代表的な商品としては、銀行の自動積立、税制優遇が受けられる財形貯蓄(勤務先の制度であれば)などがおすすめです。
もちろん、それ以外の商品でもよいのですが、自分が理解して運用できる商品であることが大切ですし、増やすことよりも減らさないような運用を心がけていくことが必要です。