「余計なひと言」で妻を苛立たせる夫
6歳の長女が「みたらし団子が食べたい」と言い出した。マリさん(38歳)は、よく子どもにお団子を作っているのだ。休日の風景、夫は3歳の次女と遊んでいた。「前日が雨だったので、その日は洗濯物がたまっていたんです。3回目の洗濯機を回しながら、このあと夫が掃除機でもかけてくれないかな、そうすれば私はお風呂とトイレをきれいにするのにな、その前にとりあえずお茶でも飲むか……と考えていた。でもお団子を食べたいと言われれば、そりゃ長女の笑顔を見るほうが先だわと、『いいよー、今作るね』と立ち上がりました」
次女も「お団子、お団子」とマリさんにまとわりついてきた。はいはい、危ないからパパと遊んでいてねと言ったとき、すでに夫はソファに寝転んでいた。次女を見ててよと声をかけながら、マリさんは団子を作る準備を始めた。
「長女も手を洗って、自分も作るアピールをしていました。それを見たら次女も作りたくなるんですよね。しょうがない、ふたりに手伝ってもらうか、結果、もっと手間がかかることになるけど、ふたりが楽しければいいやと作り始めました。
粉をよく練ったほうが優しい食べ心地になるので、まずは私が練ります。その後、空気を抜くためにボールに練った粉の固まりを打ちつけていたとき、夫が『すごいね、ママ、怒ってるみたいだから、ふたりともこっちにおいで』と言ったんです。『なんかイライラしてるようだねえ、ママ、怖いねえ』と立て続けにディスる。何なの、それと思わず大きな声を出してしまいました」
だって、物に当たってるからさと夫は言う。あのね、団子の空気を抜いているだけなの、どうしてそういうこと言うかなあとマリさんは苛立った。
調理中の音に反応「怒ってる?」
そういえば以前、ハンバーグの空気抜きをしているときも、夫は「怒ってる?」とリビングから声をかけてきたことがある。いつもと違う音がすると、すぐにマリさんが怒っていると思うらしい。「そういう言葉を発するからムカつくんだよね。あなたは料理をしないからわからないの。わかりたければ自分でやってみなさいよと言ってしまいました」
ふだんからキッチンに入ろうとしない夫に自分はイラついているのだと、マリさんはそのとき初めて自分の気持ちを理解したそうだ。
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