今回のテーマは、何かと撮る機会の多い「パッケージ」。パッケージの撮影は簡単そうでいて難しいものです。なんだかうまく撮れないな……という人にこそ使ってほしい、4つのワザを取り上げます。
1. 光が反射するときは「角度を変える」
透明のビニール袋に入った商品を撮影したけれど、光が反射してしまってきれいに撮れない。そんなときは、パッケージ撮影の基本「反射光を抑えて撮影する方法」を使いましょう。 商品の角度、またはレンズを向ける角度を変えてあげれば、簡単に反射光を抑えることができます。レンズの角度を変えられない場合は、ティッシュなどを小さく丸めたものを商品の裏に置き、角度をつけてあげればOKです。・作例 商品に角度をつけて撮り直してみたのがこちらの写真。パッケージへの反射光を写すことなく撮影できました。
被写体を動かすことができない場合は、レンズを向ける角度を変えて、反射光が写り込まない角度を探ってみましょう。
2. シワができやすいプラスチックフィルムの袋は「形を整える」
滑らかで平面的な素材のパッケージなら、反射光を抑えるのは簡単です。しかし、シワや凹凸が付きやすい素材、例えばスナック菓子を入れているようなプラスチックフィルム製の袋は、光を乱反射させることがあります。そのような場合は、できるだけ表面が平たくなるように袋を整えるのがポイントです。平面に近づければ、乱反射は起きにくくなります。
パッケージを整えた後は前述した「反射を抑える方法」を応用し、商品自体を少し立てるようにセットするといいでしょう。テーブルの上に平置きして真上からレンズを向けるのは、撮りにくいことが多いです。角度をつけてパッケージを置いたほうが撮影しやすくなります。
3. 「側面」を見せるとイメージをつかみやすい写真になる
パッケージをきれいに撮影できたら、商品自体の形がよくわかる写真になっているかも確認してみましょう。こちらはビスケットのパッケージ写真ですが、商品が平面的で大きさや形がわかりにくいですね。・作例 そこで、少し斜めからレンズを向けて撮影した写真がこちらです。今度は側面が見えているので、大きさや形がわかりやすい写真になりました。
このようにパッケージをきれいに撮るだけでなく、形や大きさがわかる撮り方にしておくと、ひと目で理解できる商品写真になります。イメージをつかみやすい写真にすることは、フリマアプリに出品する上で大事なポイントといっていいでしょう。
4. 反射する素材は「あえて光らせてみる」という方法も
ここまでパッケージへの反射光を避ける方法を述べてきましたが、パッケージに反射する素材が用いられている場合は、あえてそれに光を当てるという方法もありです。不用意に反射光が入ってしまった場合とは違い、光る素材を狙って反射させれば、魅力的な写真を撮ることができます。適材適所で反射を利用してみましょう。