ただ、この機能に関しては疑問の声も上がっています。今回は、同機能の使い方を説明しつつ、使用する際の注意点を解説していきます。
メルカリの「商品の内容をコピーして出品する」機能とは?
メルカリがリリースした「商品の内容をコピーして出品する」機能は、他の出品者の商品説明文をまるごとコピーして出品できる機能です。1. 出品されている商品の画面を見ると、「商品の内容をコピーして出品する」と表示されています。ここをタップすると確認画面になります。
2. 「コピーして出品画面へ」をタップすると、商品情報が掲載された出品画面に切り替わります。
このときコピーされるのは、「商品名」「カテゴリー」「商品説明」と、「ブランド」など、コピー元の商品で設定されている部分です。
なお、1つの商品につきコピーできるのは1回のみです。加えて、以下は出品者が対応しなければなりません。
■コピーした説明文の編集
出品する商品の説明と、コピーした説明文とで異なる部分がある場合は、手動で編集します。
■商品の写真撮影
メルカリでは1枚以上の写真掲載が必須になっています。転載画像のみの掲載では違反になるため、実物の写真を自分で撮影する必要があります。
■「商品の状態」「配送の方法」などの選択
「商品の状態」まではコピーされないので、「新品、未使用」「未使用に近い」「目立った傷や汚れなし」「やや傷や汚れあり」「傷や汚れあり」「全体的に状態が悪い」から選びます。
また「配送の方法」「発送元の地域」も、コピーされないことがあるようです。その際は自分で選びましょう。
■販売価格の設定
商品の販売価格も自分で設定します。コピー元の商品価格も参考にできるかもしれません。
自分の出品物の説明文をコピーすることはできない
自分の出品物の説明文をコピーできれば、再出品する際の手間が減りますね。でも残念ながら、この機能でコピーできるのは他のユーザーの商品情報のみ。かつて出品したものと同じ商品を売りたい場合は、これまで通り再出品作業が必要です。メルカリの「禁止行為」に当たるのでは?
メルカリが「商品の内容をコピーして出品する」機能をリリースした時、筆者は「禁止行為に当たるのでは?」と思ってしまいました。他のユーザーの文章をまるごとコピーするわけですから、そんなことが許されるのかと思ったからです。メルカリの禁止行為を確認すると、「他会員が撮影した画像や、メルカリ外にある画像/文章などを無断で使用すること」と書かれています。
今回の機能では、画像はコピーされません。そしてメルカリ「外」にある文章を使用するわけではないので、禁止行為には該当しない、ということのようです。
■それでも「コピーされるのは納得できない」となる可能性も
ただ、メルカリが文章のコピーを許可したとしても、コピーされるユーザーからは「納得できない」という声が上がる可能性もあります。手間をかけて考えながら書いた説明文を丸々コピーされるのは、気分の良いものではないでしょう。
コピー機能を使う場合でも、説明文への「加筆」は必要
商品の説明文をコピーするとしても、加筆は必要だと筆者は思います。特に中古品の場合、傷や汚れ、残量などといった商品の状態が、コピー元の商品と全く同じになる可能性は低いからです。コピーしたまま何の編集もせずに出品してしまうと、購入者に誤った情報を伝えることになり、クレームを受けることにもなりかねません。コピー後は必ず説明文を確認して、実態に合うように修正していきましょう。
他のユーザーの商品説明をコピーできれば、出品作業はずいぶん楽になると思います。ただ、コピーできるのは1回のみですし、コピー元とは内容や状態が異なる商品を売ることも多いはずです。
便利な機能はありますが、使う際にはきちんとしたチェックが必要になってきます。