「好きになっちゃった」だけ
「私は19歳のときの最初の恋愛から今に至るまで、3人ほど既婚者と付き合ってきました。合間に独身とも付き合ったけど長続きしなかった。ネットで同じように既婚者とばかり恋をする女性たちとつながっているんですが、みんな基本は『相手が好きだから付き合ってしまう』んですよ。同世代に比べてお金があるとか、週末は会えないから自分のために時間を使えるとか言う人もいるけど、それは後付けの理由。やっぱり相手が好きなんです。でも結婚できないだけ。私の気持ちとしては『好きになっちゃったんだからしかたがない』。それだけです」マミさんは、恋するたびに友人から「やめなさい」と言われる。中には「あんたみたいな人とは友だちではいられない」と面と向かって罵倒してきた友人もある。その友人は、父が不倫して両親が離婚したという経験をもっていた。
「そういうことを言われるたびに、もちろん胸が痛みます。罪悪感も植えつけられる。だけど私だって人を苦しめたくて付き合っているわけじゃない。たとえ相手が既婚者であっても、この恋愛感情は彼と私だけが共有すべきことで、家族には関係ないと考えています。もちろんバレたら相応の代償を払わなくてはいけないですけどね」
「恋愛感情に妥協はしたくない」と思う
恋愛感情に妥協したくないとマミさんは言う。この人のためなら命を懸けてもいいと思えるから恋をするわけで、それが既婚者だろうと独身者だろうと変わりはないと。「だからといって、やたら物わかりのいい都合のいい女になるのも本意ではないんですよ。私が本当に困っていたり悲しい思いをしたりして、彼にそばにいてほしいときは率直に言います。朝まで一緒にいなくてもいい、でも私が落ち着くまでいてと頼み込んだこともある。そういうときに黙って時間の許す限りいてくれる既婚男性もいるんです。あちらも独身の私と恋に落ちるなら、その程度の犠牲を払ってくれてもいいはずだと思います」
不倫女の戯言だと思ってもらってかまいませんと、彼女はきっぱり言う。自分も相手も、真剣に恋をしてきたという自負があるからだそうだ。
>とにかく、好きになったら“彼”がいい