亀山早苗の恋愛コラム

「驚くほどときめいて」「私、恋に飢えている?」45歳、離婚した元夫へ再び恋愛感情がわき起こる

仕事に意欲満々でせっかちな自分と、のんびり屋で出世は二の次、家庭が大事な夫とは、性格が正反対。だからこそうまくいくと思ったのだが、そうでもなく。自分の出世の足手まといになると考え、離婚したのだが……。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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別れた夫に、不思議な感情が芽生えることも

別れた夫に、不思議な感情が芽生えることも

「女の恋は上書き保存」「男の恋は名前をつけてひとつひとつ保存」というのは、よく聞かれる恋愛に関する男女の違いを表す言葉だ。だが、もちろん個人差は大きい。

「もうダメ」と思って別れても、保存ファイルを眺めているうちに「また好きになった」と感じる女性もいるだろう。

合わない夫と別れてホッとしていたのに

「1年前に離婚したんです。原因は性格の不一致。性格が不一致なんて結婚前からわかっていたことだし、性格が一致する夫婦なんているはずもない。とはいえ、こんなに違うことがイライラするとは思っていなかったんです」

エリカさん(45歳)は、苦笑しながらそう言った。31歳のときにお互い一目惚れの状態で電撃結婚して13年で、結婚生活はあえなく閉幕となった。当時12歳の娘はエリカさんが引き取って育てることになった。

「もちろん、娘の気分次第ではありますが元夫にはいつでも会っていいと言っています。私自身も夫を憎んで別れたわけではないし、離婚して赤の他人になってみたら、案外、友だちとしては付き合いやすいと思いました。夫婦だからイラつくんですよね」

超せっかち vs. 超のんびり

彼女はかなりのせっかちだという。手動でドアを開けても開ききる前に自分の体を入れようとしてぶつかってしまうほどのせっかち。元夫のダイスケさんは、エリカさんが驚くほどののんびり屋だった。

「娘と3人でファミレスに行ったとき、注文したものがなかなか来ないと私はもうイライラしちゃうんです。夫は娘と話しながらのんびり待っている。行き交う店員さんに『すみません、まだですかね』と何度も聞いてしまう私と、『別に急いでいるわけじゃないし、話していればすぐ来るよ』と言う夫。最初はそういう違いがおもしろかったし、私みたいなせっかちには夫くらいのんびりしたパートナーが向いていると思い込んでいたんです」

だがやはり両極端の性格は相容れなかった。同い年の夫が、勤務先では出世からかけ離れたところにいると知ってエリカさんは自分のことのように悔しがった。だが夫は「出世ってそんなに大事? 僕は仕事で心身をすり減らすより、早く家に帰って家族で過ごすほうが楽しいけどね」と、エリカさんの苛立ちもどこ吹く風だった。

>のんびりしている夫にだんだん腹がたってきた
 
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