人間関係

愚痴や文句は“聞き手のエネルギーを奪う”行為。「疲れた」「しんどい」を聞き疲れたらどうすべき?

家族、パートナー、友人などから、愚痴、文句などネガティブな言葉を聞き続けていると、聞いている側も心が疲れてしまうことがあるもの。そんなときはどうしたらいいのか、対応方法をご紹介します。

ひかり

執筆者:ひかり

恋愛・人間関係ガイド

 
愚痴や文句を聞き続けるのに疲れた……どうすればいい?

愚痴や文句を聞き続けるのに疲れた……どうすればいい?


家族、パートナー、友人などから、「仕事が疲れた」「人間関係がしんどい」といった愚痴、文句などネガティブな言葉を聞き続けていると、聞いている側も心が疲れてしまうことがあるもの。そんなときはどうしたらいいのでしょうか?
 
<目次>
 

愚痴は「聞き手のエネルギーを奪う」行為

愚痴、不平、不満、悪口は、「聞いている人のエネルギーを奪う行為」です。日頃からそれらを言ってしまっている人はもちろんのこと、聞いてしまっている人も気付いた方がいいでしょう。
そういう視点に立って見て、目の前にいる人が自分に愚痴を言っていたら(=自分のエネルギーを奪うようなことをしていたら)どうするのか? ――普通なら離れますよね。

もちろん、大切な相手が大失恋をしたなど人生のどん底にいる場合は、見放さないで話に付き合ってあげることは大事ですが、相手が日常的にネガティブな言葉を発して自分のエネルギーを奪ってくる場合は、何かしら手を打った方がいいでしょう。
 

きっぱり「嫌だ」と伝えるのも大切

具体的にどうしたらいいのかというと、もしネガティブなことを言ってくる相手が“親しい人”であるなら、一度はきっぱり「嫌だ」と言うことが大切です。例えば、「愚痴は聞いている人のエネルギーを奪う行為で、聞いているとこっちまで疲れるから、やめて欲しい」と。

「聞いてくれないなんて冷たい」と言われるかもしれませんが、私たちは相手の“愚痴のゴミ箱”ではないのだから、絶対に聞かなくてはいけない、なんてことはありません。相手に「不愉快なことをしている」ということには、きちんと気付いてもらう必要があるのです。

逆に、会社の上司など、そこまで親しい人でない場合は、ハッキリと言うことはできないもの。そのときは「なぜ相手が、日常的にあなたに愚痴を言うのかを考えること」も大切です。おそらく「聞いてくれるから話す」のでしょう。あなたに「大変ですね」と共感されたいから、ストレスがたまると愚痴ることが多いのです。

もちろん、日頃から相手の愚痴を聞いてあげることで、その人があなたを良き理解者だと思い、心を許し、何かあったら助けてくれることもあります。そういう信頼関係の築き方はもちろんあるでしょう。

でも、それ以上に「本当に不愉快だからやめてほしい」と思うときは、「大して反応をしない」「スッとその場から離れる」というのは大切。そうしたら、相手はあなたに話しても心が満たされなくなるから「言っても無駄」だと思うようになるし、勘がいい人であれば、「こういう話は嫌いなんだな」と察してくれるでしょう。
 

ネガティブをポジティブに変換させる方法も!

もう1つ、ちょっと高度な方法があります。これは自分自身が“ポジティブな性格”にならないとできないことです。

「相手の愚痴を聞かない」というのは、単に「話を聞かない」だけでなく、「同調しない」という方法もあります。もちろん、「疲れた」と言っている相手に、「そんなことで疲れているの? 」なんて言ったらけんかになります。そういう“同調しなさ”ではなく、「ネガティブをポジティブに変換させる」のです。

例えば、「疲れた分だけ、お仕事頑張ったんですね」「そこまで頑張ったのであれば、仕事終わりのビールはおいしいですね」と言ってあげるとか。相手のネガティブをそのまま受けてしまうから、聞いている方も疲れてしまうのですが、「ポジティブに変換させる」と、意外と疲れないこともあるのです。

実は、この方法によって、相手が元気になってくることもあれば、逆に、離れていくこともあります。

世の中には、「元気になりたくて(発散したくて)愚痴っている人」と「ネガティブに浸りたくて愚痴っている人」がいます。前者の場合は、どんどん元気になって機嫌がよくなるので、愚痴から楽しい話題に変わっていくし、逆に後者の場合は、せっかく負の感情に浸りたいのに邪魔をされるので、あなたから離れたくなるのです。

どっちに転んでも、あなたにとっては得策だと言えるでしょう。
 

「いい面」と「悪い面」の両方を見ることで自分自身にメリットも

ただし、この方法は、まず私たち自身がポジティブな思考を持たないと、うまく使えません。

ポジティブシンキングの人はどんな状況でも、そこのある「いい面」に気付くことができます。実はどんなできごとにも、「いい面」と「悪い面」があり、意外と中立的なのです。だから、相手が「悪い面」を見て愚痴っているときは、逆に「いい面」に目を向けて励ますと、相手の気持ちも中立的になっていく(気分が上がっていく)というわけです。

広い視野を持って、「いい面」と「悪い面」の両方を見ることができるようになると、“ネガティブな相手対策”だけでなく、私たち自身もより生きやすくなってくることは多いです。だから、愚痴ってくる相手は、「ポジティブな思考を持つためのトレーニングをさせてくれる人」だと言ってもいいのかもしれません。それを「いい面」だと思えるようになると、この状況を乗り切りやすくなることも……(笑)。

何はともあれ、私たちは人に愚痴、不平、不満は言わないようにして、ネガティブな相手に対しては、上手に対応していきたいものですね。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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