人間関係

老後の家計は誰が支える?趣味三昧の夫に「老後も僕が面倒みるの?」と言われて悔しがる妻

夫は、定年後に週3働き、趣味に没頭するようになった。年金がでる齢ではないので、これではやっていけない。どうやら、夫はこれまで面倒をみてきたのだから、お前がなんとかしろ、と思っている節がある。夫に頼って生きてきた自分が悪いのか……。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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定年退職をすると、家の中でくすぶったり妻のあとを追いかけたがったりする夫が多い中、趣味に没頭する男性もいる。夫の面倒を見なくて気楽だと客観的には思われているが、「面倒を見なくていいわけではない。夫の趣味をフォローする私って何?」とモヤモヤしている妻たちがいる。
老後の家計を支えるのは誰か?

老後の家計を支えるのは誰か?

無趣味だった夫が、定年したら急に……

「サラリーマン時代の夫は本当に無趣味でした。何が楽しいのかよくわからないくらい、家では仏頂面でしたね。激務だったということはわかっているけど、結婚して『しまった』と何度思ったことか」

もうじき還暦を迎えるアイコさんはしみじみとそう言う。彼女自身は子どもたちが大きくなってからパートに出るようになり、友人関係も趣味も充実していた。夫は妻がどんな趣味をもっているのかさえ興味を示そうとはしなかった。

「30歳と27歳の子どもたちは、今も家に同居しています。ふたりとも家を出て家賃を払うのがつらいからと出ていかない。でも私はふたりの分の家事はいっさいしませんし、何日も顔を合わせるだけでろくに話もしないことも多いので、子どもたちは独立したものとみなしています。問題は夫です」

定年後の生き方を夫は勝手に決めた

この春、同い年の夫は定年を迎えた。そのまま勤務を続ける選択肢もあったが、彼はいったん退職して、グループ会社に週3回通勤する道を選んだ。仕事人間の夫が、今までの仕事を続けないのが意外だったとアイコさんは言う。

「相談もされませんでした。こうしようと思うと言うから、ああ、そうで終わり(笑)。ただ、平日と土日合わせて週4日暇になった夫は、突然、釣り竿を磨き始めた。なんだどうしたんだと子どもたちと顔を見合わせると、『釣りを始めようと思ってさ』って。その顔が、今まではまったく違う柔和なものになっていたので、今まで大変だったんだなといたわりの気持ちはわきました。これからは好きなことができるねと言ったら、うんとうれしそうだったし……」

40年近くも働きづめだったのだから、好きなことをすればいいとアイコさんは本気で思っていた。釣りの次はそば打ち、さらに筋トレと夫は趣味を広げていった。

>週3勤務の夫の働きでは無理
 
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