年金・老後のお金クリニック

男性で59歳のサラリーマンです。国民年金と厚生年金があると思いますが、どちらかを繰上げし、どちらかを繰下げができますか

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、年金の繰上げ受給、繰下げ受給について説明します。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

執筆者:All About 編集部

  • Comment Page Icon
老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、年金の繰上げ受給、繰下げ受給について説明します。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

Q:国民年金と厚生年金はどちらかを繰上げ、どちらかを繰下げができますか?

「男性で59歳のサラリーマンです。国民年金と厚生年金があると思いますが、どちらかを繰上げし、どちらかを繰下げができますか?」(まさ)
老齢基礎年金と老齢厚生年金はどちらかを繰上げ受給または繰下げ受給できる?

老齢基礎年金と老齢厚生年金はどちらかを繰上げ受給または繰下げ受給できる?

A:国民年金(老齢基礎年金)と厚生年金(老齢厚生年金)のどちらか片方を繰上げ受給することはできません。どちらか一方を繰下げ受給することはできます

老齢年金は、原則65歳から受け取れますが、希望すれば、60歳から受け取ることもできますし、66歳~75歳に受給開始を遅らせることもできます。(昭和27年4月1日以前生まれの方は70歳まで)

65歳より前に受け取りを開始することを「繰上げ受給」、66歳以降に受け取りを開始することを「繰下げ受給」といいます。

【繰上げ受給】
繰上げ受給は、国民年金(老齢基礎年金)と厚生年金(老齢厚生年金)を一緒に(同時に)繰上げ受給する必要があります。片方のみ繰上げ受給することはできません。繰上げ受給をすると、繰上げ請求した翌月分から支払われます。繰上げをすると1カ月早く受け取るごとに0.4%減額されます。(昭和37年4月1日以前生まれの人は1カ月0.5%)

【繰下げ受給】
逆に繰下げ受給は、【1】老齢基礎年金のみ、【2】老齢厚生年金のみ、【3】老齢基礎年金と老齢基礎年金を両方とも、と3パターンで繰下げ受給をすることができます。繰下げ受給は、ひと月あたり0.7%増額された年金を一生涯受け取れます。

一度手続きすると取り消しできませんので、繰上げ受給の手続きする前にじっくり検討して手続きするようにしましょう。

※年金プチ相談コーナーに取り上げてほしい質問がある人はこちらから応募するか、コメント欄への書き込みをお願いします。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2024/5/31まで)を実施中です!

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます