亀山早苗の恋愛コラム

クリスマスの不倫カップルに変化?ロマンチックに浸りたい男性に「胃もたれするわ」と冷めた声(2ページ目)

不倫しているのに「イブにイルミネーションを見に行こう」という彼。関係がバレることより、ロマンチックな気分が勝つのかとあきれる女性。今どきの女性たちは、想像以上に冷めた感覚で男性の言動を分析しているようだ。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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不倫する女性たちの冷静な本音

不倫カップルにおいては男性のほうがロマンティックなのかと渦中の女性に聞いてみると、おしなべて肯定的な答えが多かった。おそらく二昔くらい前なら、「不倫とはいえ、恋する女性の気持ちを男性はわかってくれない」という意見が多かったはずだが、時代はこうして流れている。

「現在、15歳年上の男性と付き合っていますが、確かに何かにつけてロマンティストですね。春になると桜を見に行こうと京都の宿をとったり……。なんだか恥ずかしいじゃないですか、そういう典型的な行事を典型的に実現するのって。でも彼はどっぷり甘い雰囲気に浸るのが楽しいみたい。私は甘すぎると胃がもたれる(笑)」

そう言うのはヒロエさん(30歳)だ。甘い恋に浸りながら、「男は女を守るために生きているんだ」と言われたときはひっくり返りそうになったと笑う。

「歯が浮くようなことを言うのは、かっこよく見られたいというより、むしろロマンティックな気分になりたいからなんですよ。そういう言葉を振らないと恋に浸れないのかもしれない。そんなふうにも思います」

その恋に“大人の分別”はあるのか?

ヒロエさんは相手をそんなふうに分析していた。恋心を自分で煽り、ロマンティックな雰囲気を作り出し、あえてそこに飛び込んでいく。そうやって自ら作った恋に満足しているのではないか、と。

「もしかしたら、もっと年の差があったら逆に恋に埋没できるのかもしれないけど、私たち、案外中途半端な差なので、そうやってロマンティックさを前面に出したほうが恋しやすいのかなあとも感じますね」

「恋人」という甘い響きも彼は好きなようだと、ヒロエさんは笑みを浮かべた。そんな彼が愛おしいとは思うが、やはり人生をともに歩んでいる実感はない。それは別の人とするべきなのだと彼女は言った。

「彼の描いている“恋”に付き合いきれなくなったとき、この関係は終わるんだろうなと思っています。まだ1年くらいしか経っていないので、これから彼も自分もどう変わるのかわかりませんが」

恋愛においてロマンティストであるのは悪いことではないが、自分の置かれた状況を考え、相手の気持ちを優先させるのが大人の分別ではないだろうか。
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