いつも「不機嫌な人」は一体何を考えているのか
＜目次＞
不機嫌な態度で、場の空気を悪くする人とは
理由をはっきり言わないのに不機嫌でいる人は、「察してほしい」と考えていたりするもの。「こんなことは説明しなくても分かるでしょ？」と考えています。しかし、それはその人の常識やルールにそぐわなかった、というだけのことも多く、万人に当てはまることとは限りません。察しようがないこと、きちんと言ってもらわないと分からないことも多々あるのです。
では、なぜそういう人は、自分の気持ちをきちんと言わずにただ不機嫌でいるのでしょうか？
いちいち説明するのが面倒、という人もいるかもしれませんが、それよりも言わない方が「都合がいいから」という理由も、意外とあるのかもしれません。
理由を言ったら、「自分の方が間違っているかもしれない」、もしくは「言いくるめられてしまうかもしれない（自分の悪いところを指摘されてしまうかもしれない）」という恐れを抱いているのです。それよりは、ただ機嫌の悪い態度を見せることで、相手に気を遣ってもらい、自分が優位に立てると考えている場合もあるでしょう。
不機嫌な相手の対処法
では、そんな不機嫌な相手にはどんな対応をすればいいのでしょうか。まずは冷静に、「なぜ、そんなに機嫌が悪いの？」と聞いてみた方がいいでしょう。自分に関係がありそうな場合は、放置しておくと、余計に関係が悪化する可能性もあるからです。
そのとき、もし正当な理由があるなら、相手もきちんと言うでしょう。こちらに落ち度があるなら謝った方がいいし、そうではなく、単に“相手都合の話”であれば、理にかなっていないことをきちんと伝えた方がいいです。
そうすることによって相手が怒り出してけんかになるような場合は、それまでの関係でしょう。理不尽な相手と付き合い続ける必要はありません。
こちらへの「甘え」があるだけで、おそらく大した理由はない
相手に理由を聞いた結果、「そんなこと、口に出さないと分からない？」などと捨てゼリフを吐かれ、その場から去られることも少なくありません。そんなことをされたら、「自分は何かものすごく悪いことをしてしまったのではないか」と考えがちですが、単に相手が「逃げた」だけのことも少なくありません（苦笑）。おそらく、言うほど大した理由はないのです。気を遣ってほしいという甘えがあり、不機嫌な態度をとっていた可能性は高いでしょう。
その場合も、そんな甘ったれた相手とこれからも付き合っていくかどうかは、考えていかないといけません。
単なる「八つ当たり」であることも
最もたちが悪いのが、「別のことで怒っているのに、周りにいる無関係の人に気を遣わせてしまっている」パターン。そういう人は、単に自分の感情をコントロールできないだけです。大人になったら、自分の機嫌は自分でとるくらいにならないといけないもの。関係ない相手にとってもらおうなんて、“お子ちゃま”です。
人に八つ当たりをすれば、相手を不愉快にして、自分の置かれた状況を悪くするだけなのに、そんな態度しか取れない人は、浅はかとしか言いようがありません。自分で自分を不幸にしていっていますしね。
逆に、八つ当たりされる側も、相手が勝手に怒っているのだから、機嫌をとってあげる必要はありません。むしろ甘やかさない方がいいでしょう。
「自分の機嫌は自分でとる」のが大人
大人になっても、感情に振り回されてしまう人はいます。不機嫌になるような出来事があったとき、基本的にはその根本となる問題を解決させた方がいいのですが、時間がかかる場合は、「気を紛らす」ことも大事。なにかおいしいものを食べたり、いったん現実逃避できるような映画、ドラマ、小説、漫画などを読んだりしてもいいでしょう。そうやって、自分の気分がよくなることを実践し、自分の機嫌をとることが大事なのですよね。
ただ“不機嫌アピール”をして、きちんとコミュニケーションをとれない人は、厄介です。できるだけ、巻き込まれないようにしたほうがいいでしょう。
そういう残念な人を反面教師に、私たちは何かあったときは、きちんと話し合うこと、また自分で自分の機嫌をとることを心がけたいものですね。
