シラチャーソースとはどんな調味料?
シラチャーソースという調味料をご存じですか? シラチャーソースは、スリラチャソースともいう、唐辛子とニンニクを主原料にして作られた赤いソースです。過去に何度か日本でも「シラチャーソースのブームが来るか」と話題になっていましたが、さほど大きなブームになることはありませんでした。
しかしここ数年、カルディでも取り扱われるようになったり、2023年の夏、TABASCO(R)(タバスコ)で有名なマキルヘニーからも日本初上陸の「TABASCO(R)シラチャーソース」が発売されたり、さらにスリラチャジャパンが「スリラチャの赤備え」だけの自動販売機を各地に設置しはじめたことにより、SNSでも話題になることが増えてきています。
今回は、いよいよ本格的なブームとなりそうなシラチャーソース(スリラチャソース)についてご紹介します。
タイ生まれのシラチャーソース、育ったのはアメリカ・ロサンゼルス
シラチャーソースのシラチャとは、タイのチョンブリー県シラチャー郡という地域の名前からきているように、タイでは昔から愛されている調味料です。1980年代にアメリカのロサンゼルスでベトナム系アメリカ人のデビット・タン氏がシラチャーソースを作りを商品化し、販売を始めてから、世界的に知られるようになりました。最初のシラチャーソースを販売した「Huy Fong Foods(フイフォン・フード)」のロサンゼルス本社および工場では工場見学もできるほか、さまざまなグッズも販売されています。 中でも人気のグッズは、カラビナがついたシラチャーソースの小分けケース。腰に下げていつでも持ち歩き、どんな料理にもシラチャーソースをかけたいという人がいるほどなのです。
各社から発売されているシラチャーソース
ここまでご紹介したように、シラチャーソースというのは商品名ではなく、一般的な調味料としての名前です。シラチャーソース発展の地ロサンゼルスでも、「Huy Fong Foods」以外のシラチャーソースもあります。ロサンゼルス土産としてトートバッグやエコバッグが人気のスーパー「トレーダー・ジョーズ」オリジナルのシラチャーソースが画像左のもの。画像右は、マレーシアのスーパーで買ってみたシラチャーソースです。 また、日本でも何種類かのシラチャーソースを購入することができます。
例えばカルディでは、(左)フラインググース シラーチャー チリソース 200ml 税込408円と(右)ナンファー シラチャーチリソース 200g 税込345円のほか、さらに辛さを強調した商品や、シラチャーソースを使用したサルサソースなどが取り扱われています。 さらに、今年8月25日にTABASCO(R)ブランドの新作「TABASCO(R)シラチャーソース」300g 参考価格税込594円が日本初上陸しました。最高品質の原材料のみを使用しているため、保存料不使用、ベジタリアン、ビーガン、グルテンフリー、無脂肪を求める人も楽しめるソースになっています。
シラチャーソースの味は?
日本で販売されているシラチャーソースの原材料表示です。唐辛子、ニンニク、砂糖が多く使われていることからも分かるように、シラチャーソースは一般的に辛くて甘いソースです。全てのメーカーのものを並べて食べ比べすると味の違いがありますが、いずれも辛いだけではなく、酸味に辛さと甘さ、コクのあるソースで、何にでも使いやすいのが特徴です。
シラチャーソースを使った料理
シラチャーソースは辛いだけではないので、本当に幅広く使うことができます。簡単なところでは、オムレツやホットドッグ、チャーハンや焼きそばにかけたりすると、ほんのりピリッとした辛さを楽しむことができます。マヨネーズとシラチャーソースを混ぜてサラダスパゲッティにするのもおすすめ(画像上段左)。また、酢豚のケチャップにシラチャーソースをたっぷり混ぜて絡めると、ピリッとした辛みも楽しめる味に仕上がります(画像上段右)。 また鶏の唐揚げやレバーの下味としてシラチャーソースを揉み込んでから料理すると、深みのあるひと味違った唐揚げやレバー炒めができあがります。
激辛ではなく、ちょい辛くらいが好きな人に特におすすめしたい調味料「シラチャーソース」。まだ経験がない人はぜひお試しください。一度使うと冷蔵庫の常連になりますよ。