今回は、個人向け国債・変動10を100万円購入した場合、半年後にもらえる利息はいくらになるのか解説します。
個人向け国債・変動10を「金利0.51%」で100万円購入すると、半年後にもらえる利息はいくら?
個人向け国債・変動10(金利0.51%/年)を100万円購入した場合の6カ月後の利息の計算は以下のとおりです。《半年後にもらえる利息》
・100万円×0.51%×1/2(半年間であるため)=2550円
実際は、受け取った利息から、税率20.315%分の「518円」が差し引かれます。税率の内訳は、「所得税及び復興特別所得税15.315%と住民税5%」です。
そのため、個人向け国債・変動10を金利0.51%で100万円購入すると、半年後にもらえる税引き後の利息は「2550円-518円=2032円」です。
参考として、2023年10月現在の、国内メガバンクの定期預金(年率0.002%)の半年後にもらえる利息は「100万円×0.002%×1/2=10円」です。さらに、税金が2円引かれるため、税引き後の利息は「8円」。つまり個人国債の利息2032円は、国内メガバンクの定期預金の254倍にもなります。
個人向け国債の格付けをチェックしよう!
国債は、国の発行する債券のことをいい、個人向け国債は、政府が個人でも購入できるようにしたものです。個人向け国債は、個人が国の債券に投資して、その見返りに利子を受け取る投資方法です。一般的に個人向け国債は、国が財政破綻しない限り元本が保証されるため、株式や投資信託よりもリスクが低く安全といわれています。とはいえ、国の財政が滞り破綻する可能性はゼロというわけではないかもしれません。このように、国が財政危機などに陥り、契約を不履行にされてしまう信用リスクを「カントリーリスク」といいます。
そのため、個人向け国債に投資する前に、その安全性を確かめておいた方が安心といえるでしょう。
日本の個人向け国債の信用度については、民間の格付け会社による「信用格付け」で判断します。格付け会社はいろいろありますが、とりわけ有名なのは「ムーディーズ」、「スタンダード&プアーズ(S&P)」です。
2023年8月時点での日本国債の格付けは、ムーディーズが「A1」、S&Pが「A+」でした。どちらの格付けも「信用力は高い」という評価となっています。
個人向け国債は、ゆうちょ銀行、証券会社、都市銀行や地方銀行、ネット銀行などで、1万円単位から購入できます。金融機関によっては、50万~100万円以上国債を購入するとキャッシュバックされる「個人向け国債プレゼントキャンペーン」をしているものもあります。情報をチェックして、お得に購入しましょう。
ただし、どんな場合も、無理のない範囲で購入することを忘れないようにしましょう。