ママ友づきあいでなんとなく孤立してしまうのには、理由がある
新築マンションでママ友ができたけど
「2年前、上の子が小学校に入るタイミングで今の地域に越してきたんです。新築の大型マンションだから越してきた人たちも多くて、隣近所も仲良くなってホッとしていました」地域で暮らしていくからには人間関係も大事。アキコさん(43歳)はそう思っていた。長女は現在8歳、次女は6歳になる。共働きの夫は4歳年下、友だち感覚の夫婦だ。その後、周辺にもマンションが建ち、さまざまな人が集まってきた。
「次女が通う保育園でも、新しいママが加わってきました。年代もさまざまだけど、みんなそれなりに仲良くなって」
その中に、ミナさんという女性がいた。いい人だと思っていたが、ママ友仲間からは悪口を言われている。アキコさんは気になってさりげなく声をかけて世間話をしてみたのだが、特に悪い印象はなかった。
なぜか悪口を言われているママ友
「だけどそのうち、みんながどうして陰口を叩くのかわかりました。とにかく反応が過剰なんです。ささいなことから大きなことまで、いちいち自分が絡んでいると思いたがる。被害妄想的ともいえるし、自意識過剰ともいえるんですが。たとえば保育園でイベントがあるときに雨が降ったとする。ミナさんは『ごめんなさい。私が雨女だから。昨日のうちにてるてるぼうずを作ればよかった』って。私は冗談で言ってるのかと思って、雨女はあなたひとりじゃないから大丈夫、と笑ったのですが、彼女、まじめに謝っていたんですよ。ん? なんかおかしいなと思いました」
それだけではない。あるママ友が、自分の子のきょうだいげんかについて話していると、ミナさんがいきなり泣き出したのだ。姉が弟に厳しく、弟が反発できないという話だったのだが、激しくいじめているわけでもなく、「姉と弟あるある」展開だった。
「なのにミナさん、『弟さんの気持ちを考えるとつらいわ』って涙をこぼして。いや、そういう内容でもないでしょと周りはドン引きしました」
ミナさん、繊細すぎると誰かが言った。アキコさんは繊細という言葉を越えていると感じた。
>状況を判断せずに号泣することも