とはいえ、「お金の心配」をなくすためには、そもそもの話として、「お金の心配」の原因が何か?がわからないと、解決しようがありません。
漠然と「お金はないよりも、あったほうがよい」とだけ考えていると、いくらあっても満足できませんし、心配もなくならないからです。
そもそも「お金の心配」とは、何が原因なのでしょうか?
「ランニングコスト」と「前進している感覚」
「お金の心配」とは、「自分が望む人生の、ランニングコスト(維持費)を賄えなくなる心配」と「収入が増えない(減る)心配」のことだと筆者は考えます。つまり、「このままだと、自分が望む人生……好きなことに費やす時間やお金を犠牲にせずに、愉しい生活を送ることが、できなくなるんじゃないか?」「このまま働いていても、なかなか収入が増えないんじゃないか? 自分の人生が、前に進んでいないんじゃないか?」と、先行きを不安に感じるのだと思います。
この場合、「自分なら、自分が望む人生のランニングコスト(維持費)を賄える! 大丈夫!」「この仕事を極めれば、収入も増える!」と確信を持てれば、この不安を解消できます。
たとえば筆者の場合は「月に30万円」もあれば十分に豊かな暮らしができるのですが、このランニングコストを「十分に賄える!」と確信を持てれば安心できます。
それと同時に、収入が「毎年、着実に増えている!」のように、人生が「前進している」感覚も大切です。
人のモチベーションは「努力が報われている!」「前進している!」と感じて、はじめて長続きします。ハムスターのように回し車のうえで何カ月も何年もグルグル走らされている状況では、心配がなくなるはずもありません。
たとえば、長く続けたい仕事を見つけたり、その仕事にフルパワーで打ち込んで昇給してもらったり、副業をはじめてみたり、金融知識を身につけて定期的な収入につながる資産(株式など)を作るなど複数の方法があります。
誰でもできる資産運用
最近注目されている資産運用も、着実に収入を増やすのに役立ちます。たとえば、インデックス投資などを行い、投資信託に積立投資することで、継続的な収入を作ることができます。収入額は時期や相場、投資先にもよりますが、投資額の数パーセントの配当収入が期待できます。
投資資金が100万円あれば「年あたり数万円」、1000万円あれば「年あたり数十万円」、1億円あれば「年あたり数百万円」の収入源です。
少ない資金で運用しているうちは「小銭稼ぎ」程度ですが、地道に積み立てていくことで、心強い収入源になります。
筆者の個人的な経験からして、「貯金」はいくらあっても安心できません。なぜなら、貯金が収入を生むことはないし、物価が上がれば貯金の価値も薄れていくからです。
しかし、「投資」はうまくなれば安心できます。投資先を目利きする力が身につけば、効率よく収入を増やせるからです。
どんな動機があるにせよ、「お金の心配を減らすために、資産運用をはじめる」というのは、良い判断だと思います。
投資にまつわる詐欺などといった特有の「怖さ」もありますが、警戒心を怠らずに、きちんと知識を身につけていけば、一生モノの収入源になります。
金融所得ですこしずつ生活がラクになっていく過程を実感できれば、お金の心配はだいぶ軽くなるはずです。