メルカリで相手を不快にさせないようにする質問のコツは?
この記事では、ネットオークション歴19年、フリマアプリ歴9年の筆者が、メルカリで相手を不快にさせることなく交渉を進めていくためのテクニックを紹介します。
購入希望者が出品者に交渉する場合
まずは購入希望者(値下げを依頼する人)が出品者に質問をする場合です。■プロフィール確認は必須
値下げ交渉をする前に、そもそも出品者が値下げを受け入れてくれそうなユーザーなのかどうかの確認は必要です。プロフィール欄や商品紹介文に「値下げ不可」の記載があれば、質問をしても受け入れてもらえる可能性は低いでしょう。なかには、値下げ歓迎など前向きな出品者もいます。その場合には、値下げについて質問をしても問題ありません。
もし値下げについて何も書いてないとしたら、それもOKと考えてよいでしょう。念のため「値下げは可能ですか?」と質問するのもいいと思います。
■10%以内の値下げで希望価格を提示する
値下げ希望価格を提示する場合、あまりにも値下げ幅が大きいと出品者は不快に感じます。例えばいきなり「半額にして!」というのは、失礼に当たると思った方がいいでしょう。ではどのくらいの幅なら受け入れてもらえるのかというと、10%以下が目安になってきます。
All About ニュース編集部がメルカリユーザー250人を対象に実施したアンケート調査では、「許せる値下げ交渉幅」は5%未満が48.4%、5~10%未満が40.8%となりました。約90%の人が「10%以下」を希望していますから、この幅が妥当といえるでしょう。 ■希望価格を提示してはいけない場合もある
出品者によっては希望価格の提示をNGとして、プロフィールに記載しているケースもあります。その場合は「値下げ可能ですか?」と質問をして、出品者からの金額の提示を待つことになります。
なぜ希望金額の提示を嫌がるのかというと、過去に大幅な値下げ依頼があり、不快な思いをしたのかもしれません。あるいは出品者が前もって決めている値下げ幅があり、それを機械的に提示するようにしているのかもしれません。もちろん他の理由もあるでしょうけれど、出品者に合わせた方が交渉はスムーズに進みます。
出品者が購入希望者にコメントする場合
次は出品者が質問をしたユーザーにどう対応すればいいかを解説していきます。■金額の提示はする?しない?で悩まない方法
値下げについて質問を受けた出品者は、販売のチャンスを得たことになります。せっかく質問をしてくれたユーザーを逃さないためには、丁寧な対応が求められるでしょう。出品者だからといって、上から目線は好ましくありません。
値下げ交渉があっても、その金額では受け入れられない場合もあります。もしくは「値下げできますか?」という質問で金額が書かれていない場合もあります。そうなると悩むのが、こちらから価格を再提示するかどうかです。相手の希望金額が分からないので、高すぎると購入してもらえません。「検討します」で終わるケースも多いです。逆に安すぎると出品者が損してしまいます。
ここで悩まないためにも、最初から金額を提示してもらった方がいいと筆者は考えています。そうすれば出品者はその金額で良いかダメかの判断をすればいいからです。
もしダメならば、「その金額では難しいです」とだけ答えればOKです。ここでも金額を提示した方がいいのかと悩む必要はありません。
お互いにわずらわしくない「希望価格」を使うのもアリ
出品者と購入希望者の両方がわずらわしいと感じてしまう値下げ交渉は、機械的に行うこともできます。それが「希望価格」を提案することです。 購入希望者は「いいね!」をした商品の横に「希望価格」の欄があり、そこから出品者に提案ができます。 希望金額は3つ用意されていて、任意に金額を変更することはできません。また、あくまで購入者の希望ですので、出品者が受けるかどうかは分かりません。一方、コメントを通さないですし、出品者には希望価格だけが通知されるので、希望価格を出したユーザーの情報は伝わりません。コメントをする面倒がないのは、希望価格の大きなメリットといえます。
メルカリは個人間の取引です。「自分だったらどう感じるのか?」を考えながら利用していくとトラブルも起きにくいのではないでしょうか。