でも、それほどの労力をかけて洗った水筒、しっかり汚れを落とせていますか? 知らないうちにNGな洗い方をしてしまっていませんか? 今回はステンレス製水筒の正しい洗い方についてご紹介します。
キャップからパッキンを外して洗う
洗っている人にとっては「当たり前だよ」と思われるかもしれませんが、実はキャップを洗うときにパッキンを外したことがないという方も意外と多いものです。実際に筆者も、テレビ番組のロケで水筒の洗い方の話になったとき、そこにいたアシスタントの男性が「パッキンを外したことがない」というので、外してみたらパッキンの奥がカビだらけだったということがありました。 キャップからパッキンを外し、食器洗い用のスポンジと洗剤でキャップとパッキンを洗い、しっかり乾かすようにします。 食器洗い乾燥機を使う場合には、ボトルのキャップとパッキンを入れて洗えるグッズもあるので、このようなものを使うと便利です。
毎日する必要はありませんが、キャップやパッキンが着色したときや、毎日使い続けているなら週に1度くらいは酸素系漂白剤を使って漂白(除菌)しておくといいでしょう。
ボトル内側の上部もしっかり洗う
ボトルの底は汚れも見えるため、ボトルブラシなどを使ってしっかり洗う人も多いのですが、見落としがちなのが内側の上部です。ここを全く洗っていなくてカビが付いていたというものも見たことがあります。ボトルブラシで洗いづらい場合は、スポンジを使ってしっかり内側の上部も洗うようにしましょう。
ステンレスボトルは硬いブラシで洗わない
ステンレスボトルは硬いブラシでは洗わないようにしましょう。傷がついて表面が剥げると、内部の金属成分が溶け出し体に害を及ぼす可能性もあります。またボトルを落としたりぶつけたりし欠けたり割れたりした場合も、必ず新しいものに取り替えるようにしましょう。ステンレス製の水筒に「塩素系漂白剤」や「酸素系漂白剤」を使うのはあり?
水筒内部の汚れを簡単に落としたり、除菌することができる漂白剤を使う人も多いでしょう。キッチンで使う漂白剤は、大きく分けると「塩素系漂白剤」と「酸素系漂白剤」の2つがあります。「混ぜるな危険」と書かれている強力な塩素系漂白剤は、ステンレスボトルに使うことができるのでしょうか。
一般的に塩素系漂白剤はステンレスなど金属素材には不向きとされています。
塩素系の漂白剤である、キッチン泡ハイターのメーカー・花王の公式Webサイトでは、
「『キッチン泡ハイター』はステンレスの水筒の除菌に使えるの?」という問いに対し、
と明記されていて、5分程度の短時間であれば問題ないということになります。「除菌なら2分、漂白なら5分と短時間で効果を発揮できます。」
一方、ステンレス製の水筒でおなじみ、サーモスの公式Webサイトでは、塩素系の漂白剤は使用不可とされ、酸素系漂白剤の使用が推奨されています。
塩素系漂白剤を使いたい場合は、自分の水筒のメーカーの公式Webサイトなどを確認するといいでしょう。
毎日使う水筒だからこそ正しい洗い方をし、清潔な状態にしておきたいですね。今回の記事を参考にしてぜひ洗ってみてください。
<参考>
・「花王」公式Webサイト
・「サーモス」公式Webサイト