亀山早苗の恋愛コラム

親しすぎる男友だちとのヘンな関係。「絶対に恋愛にはならない」彼が転勤したら寂しすぎて…

大学生になっても、社会人になっても、悲しいことがあれば相談をし、ちょっと出かけたいと思えば付き合ってくれる年下の男友だち。誰といるよりも安心を感じてしまう。たぶん、彼という存在が恋人と長続きしない理由じゃないかと思っている。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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「出会いがない」「出会っても恋に発展しない」「つきあっても長続きしない」など、恋愛を巡る悩みは尽きないもの。中には「失恋したときは男友だちに聞いてもらう」と言う女性もいるが、男友だちの居心地のよさが恋の壁になることもあるのかもしれない。
相談ごとはいつも、年下の幼馴染に聞いてもらってきた

相談ごとはいつも、年下の幼なじみに聞いてもらってきた

女友だちより親しい幼なじみ

「私には子どものころから仲のよかった男友だちがいるんです。最近、彼がいるから私の恋はうまくいかないんじゃないかと思えてきた(笑)。彼のせい、というわけではなく、もちろん、私の心の問題なんですが」

そんな話をしてくれたのは、ミキさん(34歳)だ。故郷で2軒隣に住んでいたヨウタさんは、ミキさんより3歳年下。小さいころから、ミキさんのあとをちょこちょこついてくる、かわいい弟のような存在だった。

「私はひとりっ子だったので、ヨウタがかわいくてたまらなかった。学校に行くようになってからは、私もヨウタもそれぞれ友だちと遊ぶほうが忙しくなりました。それでも帰宅してから、ときどきお互いの家を行き来してごはんを食べさせてもらったり食べさせたり。親同士も仲がよかったんです。父親同士が釣りに行ったり、二家族でドライブしたり」

中学生の私を助けてくれたことも

ミキさんが中学生のとき、クラスの友だちに外見をからかわれて泣いて帰ったことがある。ちょうど家の前で小学校5年生だったヨウタさんにばったり会った。ヨウタさんはミキさんから話を聞くと、からかった中学生のところに談判に行った。

「相手はいわゆる不良グループの子だったのに、ヨウタはひとりで彼の家に乗り込んで行っちゃって。ミキをいじめるなと啖呵を切ってきたみたいです。相手の親がびっくりしちゃったとか。ヨウタは子どものころから空手をやっているので、いざとなればケンカじゃ負けないって言ってたけど、空手を習ってる子が暴力ふるったら終わりでしょ。でもそれをわかっていながら、彼は私を助けてくれたんです」

その後も、ミキさんが勉強を教えたりしながら高校時代までを過ごした。

>そばにいるとだれよりも安心感がある
 
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