しかし「もし、自分が介護を受けるようになったら?」「介護サービスでペットの世話を頼めるの?」という点で、不安を感じている方がいるかもしれません。
今回は、介護保険から提供される介護サービスにはどのようなものがあるのかを説明します。
「介護保険適用サービス」「介護保険外サービス」それぞれどんなものがある?
介護保険が適用される介護サービスには、利用基準が決まっています。しかし、日常生活上では、介護保険適用となるもの以外でも援助があると助かるものもあります。そのため、介護を受ける人に対してきめ細かく対応できるよう、介護保険事業所では、介護保険では提供できないことを「介護保険適用外サービス」として提供しています。
介護保険適用サービスと、介護保険外サービスをまとめると次のとおりになります。
●主な介護保険適用サービス
介護保険の適用となるサービスとは、介護を受ける人が自立支援と重度化防止を目的とした援助で、生活援助と身体介護の2つがあります。
《生活援助》
掃除、洗濯、寝具の整え、食事の準備、買い物、薬の受け取りなど
《身体介護》
食事介助、排せつ介助、入浴介助、衣服の着脱介助、通院・外出介助など
●主な介護保険外サービス
・散歩など介助、趣味の相手(囲碁・将棋・ゲームなど)
・同居する家族を援助すること(洗濯、調理、買い物、掃除などの家事援助)
・大掃除、窓のガラス磨き、床のワックスかけ
・草むしりや花木の水やり、犬の散歩、猫の遊び相手などペットの世話
など
つまりペットの世話は、介護保険が適用となるサービスの対象ではありません。介護保険の適用外のサービスとなります。
介護保険外サービスの費用
介護保険外サービスとなるものは、介護を受ける人の個人的な事情によるものといえますが、欲しいなと思うサービスではないでしょうか。介護保険外サービスを提供するのは、市区町村などが非営利目的で実施するもの、民間企業が行うものがあります。料金は、介護保険の適用ではないため、全額実費負担となりますが、実施する主体によっての料金設定になっており、比較的負担が軽い場合もあります。
「犬や猫のペットの世話」については、介護保険外サービスを提供している事業所でも、「どの範囲までのサービスがいくらで提供されているのか?」は、異なると思われます。
しかし、自分の体のこと、ペットの世話のことが心配であれば、事前の情報収集が大事です。地域包括支援センターや最寄りの介護事業所などに問い合わせてみてはどうでしょう。