人間関係

不機嫌な妻に気を遣う“僕”の結婚生活12年。「もっと会話が弾む人と家庭を持ちたかった」

結婚して12年、二人の子どもがいる。妻の気持ちが徐々に離れていき、今では夫が何を言おうとも、妻は悪い方へ悪い方へと受け取り、常にけんか腰で対応してくるようになった。子どもはかわいいが、このままだと家での生活が無意味に思えてしまうという。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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いつからこんなふうに微妙な空気の夫婦関係になってしまったのか。そう思いながら、何もできずにいる夫。妻から怒鳴られることも多々あるという。修復するより、無難な毎日を過ごすことを心がけているらしい。
何を言っても怒鳴られるので話にならない

何を言っても怒鳴られるので話にならない

妻はいつでもけんか腰

「いつの頃からでしょうか、こんな関係になったのは」

そう言って嘆くのは、リョウタさん(42歳)だ。結婚して12年たつ妻との関係は、子どもが生まれるたびに不安定になっていった。現在、子どもたちは10歳と7歳。下の子も小学校に入って、妻は昼間の数時間、パートにでるようになった。

「以前から働きたいと言っていたから、仕事をしたら少しは変わるかなと思ったんですが、今度は『忙しい、時間がない、私は何のために存在しているのか』と言い始めて。僕だって努力はしているんですよ。アイロンがけは僕の仕事だから、深夜に妻の洋服にアイロンをかけたりすることもあるし、週末は家族のシーツや布団カバーを全部洗濯する。1週間分の食材を買って作り置きもする。ときどき週末に仕事が入ることもありますが、基本的には週末の家事のほとんどは僕がやっているんです。それでもなお、妻は『ガス台が汚れてるわよ』『そろそろ窓ガラスが汚いんだけど』と“いちゃもん”をつけてくる」

妻の笑顔を最後に見たのはいつ?

妻の笑顔を見たのはいつが最後だろうかと、リョウタさんは愚痴を言う。まさかと思ったが、妻はほとんど夫に笑みを見せないのだそう。

「つい先日も妻が作った料理を『これ、おいしいね』と言ったら、『今まで何度も作ってるけど』って。それはわかってるけどと言ったら、『おいしいって今まで言わなかったじゃない』と。今日、言ったんだから、どうして一言『そう? よかった』とか『ありがとう』とか、『もっと褒めて』とか何でもいいから、もうちょっと素敵なリアクションをしてもいいんじゃないかと思うんですよ。彼女は常にけんか腰というか、不機嫌なんですよね」

子どもが小さかったころの恨み辛みが蓄積しているのかもしれないが、だからといって常にけんか腰というのは解せない。子どもたちへの悪影響もあるだろう。

>もはや話し合いもできない状態に
 
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