帰省にトラブルはつきもの。黙ってやり過ごすのが得策なのだとわかってはいても……
身内の話とはいえ、しゃべりすぎの義母
現在、帰省中のサヤカさん(44歳)は、中学生の娘と小学生の息子と一家4人で夫の実家に帰省している。「私は普段からリモートで仕事をしているので、帰省中も、夜にはリビングの隣の部屋で仕事をしていたんです。最初は義母と娘が話しているなあ程度に感じていただけだったんですが、そのうち義母の声が大きくなってきて……」
義母は、娘の従姉妹に当たる大学生の孫が中年男性と同棲しているということや、別の親戚の夫婦仲が悪いのだが、その理由は妻がホストにはまって借金を重ねたからだとか、少し遠い親戚にあたる20代の男性が「子持ちの40代とできちゃって」など、親戚の内緒事を次から次へと披露していた。それに気づいたサヤカさんが、ドアを開けてリビングに行ってみると、「あら、ちょうどよかった。あなたも聞いてよ」と義母がさらに語気を強めた。
孫相手に義父の浮気話で盛り上がる義母
「何を話すかと思ったら、30年も前の義父の浮気話。相手の女が家にやってきて大変だったとか、義父が女にいくら渡してたとか。あまりに露骨だし、今も一緒にいるのにそんな話をバラされて義父もかわいそうになってしまいました。昔の話だから、と義母を制したんですが、義母は平気で『あなた、息子(サヤカさんの夫)だってあの父親の血を引いてるんだからね。いつ浮気するかわかりゃしないわよ』って。娘を見たら、けっこう険しい顔をしていました」そろそろ寝たほうがいいんじゃないと娘を促してリビングを辞した。娘には気にしないで聞き流しなさいと言ったが、「うちの親戚はトラブルばかり抱えてるの?」「おじいちゃんは浮気してたの?」と言い出した。多感な中学生にそういう話をするのはどうかと思うし、親戚の噂話を当事者の許可も得ずに話すのはプライバシーの観点からよろしくないとサヤカさんは娘に伝えた。
「それでも娘は複雑な気持ちだったようですね。翌日、明らかに義父に対する態度がおかしかった。潔癖な年頃の娘には受け止められない話ばかり。義母はおしゃべりなんですが、言っていいこととよくないことがありますね」
数日間の滞在だが、義母の発言が娘の心にどういう影響があるか、サヤカさんは密かに心配しているという。
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