この記事では、きちんとした退会手続きをとらずにアカウントを放置することによって発生するリスクやその対処法について解説します。
アプリにおける「アンインストール」「削除」とは?
アンインストールとは、スマホやパソコンなどにインストールしたアプリを完全に削除することです。端末によっては「アンインストール」と「削除」が違うものを指す場合があります。■iPhone
iPhoneでは、アプリを削除するというのはアンインストールと同じ意味です。アンインストールと表記はされませんが、アプリの削除そのものがアンインストールという意味になります。
■Android
Androidでは、「アプリ一覧画面」の中から頻繁に使用するアプリを「ホーム画面」にショートカットとして追加します。この「ホーム画面」にショートカットを表示させないのが削除、Android端末そのものから完全にアプリを削除することがアンインストールとなります。
このアンインストール作業はアプリを長押しして「削除」をするだけで簡単に行うことができます。しかし、アカウントを保有するアプリの場合は注意が必要です。
アカウントを消さずにアプリをアンインストールしたらどうなる?
アカウントが必要となるアプリの場合、アプリをアンインストールしただけではアカウントを退会したことにはなりません。企業はユーザーの個人情報を保持し続けることになります。それによって個人情報が流出し、詐欺行為やプライバシーの侵害に巻き込まれるリスクが生じてしまいます。
また、継続課金が必要なサブスクリプションサービスでは、アカウントを削除しないと、使っていないのにお金を払い続ける事態になります。
アカウントを保有するアプリを削除する場合、可能な限り個人情報となる痕跡を消し、アカウントを削除した上でアプリを削除することが重要となるのです。
アカウントを削除する前の注意点
特にSNSのようなアプリにおいて、アカウントを削除する際は以下に注意しましょう。■データの削除
アカウントを削除する前に保存されている個人情報や投稿データを削除します。投稿や写真、プロフィール情報など、不要な情報は適切に削除することが重要です。
■連携解除
アカウントが他のアプリやサービスと連携している場合、退会前にその連携を解除します。連携を解除しないまま退会すると、関連情報が残る可能性があります。
■アプリアクセス許可の削除
アカウントを使って他のアプリにアクセスする許可が与えられている場合、それらのアクセス許可を削除します。これにより、他のアプリがアカウント情報にアクセスすることを防止します。
アプリによっては「アカウント削除=個人情報の破棄」を意味するため、これらの操作が必要ない場合があります。アカウント削除に関する情報が不明確な場合は、アプリのサポートセンターやヘルプページを参照し、詳細を確認することをおすすめします。
アカウントの削除方法
アプリによって異なりますが、アカウント削除は基本的に「アカウント」や「プライバシー」といった名称のメニューから行います。アプリによっては、退会を防ぐために削除オプションを分かりにくくしている例もあります。
X(旧Twitter)を例にとると、
[設定とプライバシー]→[アカウント]→[アカウントを停止する]→[アカウントを削除]
によってアカウントを削除することができます。
Instagramの場合では、
[設定とプライバシー]→[アカウントセンター]→[アカウント]→[削除]
によってアカウントを削除します。
最後にアプリを削除する
アカウントを削除したら、最後にアプリを削除します。■iPhone
アプリを長押しし、「Appを削除」を選択します。
■Android
アプリを長押しし、上にドラッグし、画面右上に表示される「アンインストール」にドラッグします。