いろいろな野菜を育てたいですが、たくさんの苗を買うとなると、コストのことを考え躊躇(ちゅうちょ)してしまいますよね。しかし、種まきからであれば、安くたくさん育てることができ、その分多く収穫できます! 今回は、野菜を種から育てるメリットとかかるコストを紹介します。
種をポットまきするメリットって?
野菜の種を「ポットまき」するメリットとは?
野菜を種から育てる場合は、土に種を直にまく方法と「育苗ポット」で発芽させ、ある程度育ててから植え替える「ポットまき」という方法があります。まずは、ポットまきのメリットを3つ紹介します。●野菜の種をポットまきするメリット1:発芽率が高い
ポットまきに使うのは、紙製のものや黒いビニール製の育苗ポットです。個々に土を入れて種を撒きます。ポットまきは、種を畑などの土に直まきするよりも、雨や風などの影響を受けにくく、種が発芽する確率が高いのが特徴です。筆者が実験してみたところ、黒トマトのポットまきにチャレンジしたら、9割発芽という結果でした。
●野菜の種をポットまきするメリット2:珍しい品種の野菜を育てることができる
世の中には「これは何?」と思うような珍しい色や形をした野菜がたくさんあります。ホームセンターに販売されている苗は、いろいろな種類があるとはいえ、なかなか見つからないものも多いです。種であれば、苗の何倍もの種類が手に入ります。「珍しい野菜や花を育てたい!」という方には、ポットまきがおすすめです。
●野菜の種をポットまきするメリット3:植物に愛着がわく
ポットまきは、植物を一から育てることになり、日々の成長プロセスを観察していると、愛着がわいてきます。どんどん発芽して成長していくプロセスは、ワクワク楽しい気分になりますよ。
「ポットまき」に適さない野菜
ポットまきは、発芽率もよく、しっかりした根っこの健康な苗を育てることができます。いろいろな品種の野菜を育てられますが、ニンジンやダイコン、カブなどは避けましょう。ニンジンやダイコンは、1本の太い根っこがまっすぐ地面に伸びる「直根野菜」です。また、「軟弱野菜」といって、収穫した後にすぐ鮮度が落ちやすい、小松菜やほうれん草、ミズナなどもポットまきに適さない野菜です。
野菜や花の種を「ポットまき」するときにかかるコストと注意点
野菜の種をポットまきして、苗に育てるまでにかかるコストを紹介します。・育苗ポット:黒いビニール製のもの、紙製のものどちらも100円均一で購入可能。
卵を入れてある紙パックなどでも代用可です。苗が育ったら、紙のまま土に植え付けることができます。
・野菜の種:「直根野菜」「軟弱野菜」以外のもの。一般的には100~300円ぐらいですが、珍しい野菜であれば、価格は高くなります。
野菜の種は1袋に何粒も入っています。開封したら、すべて使ってしまうのではなく、使う分だけ取り出しましょう。残った種は、お菓子などの袋に入っている乾燥剤と一緒に食品保存袋に入れて冷蔵庫で保管しましょう。
・種まき用の土:5リットルで約500~700円。
・霧吹きまたは小型のジョウロ:100円均一で購入可能。
ポットまきに必要なものは、卵パックを活用したり、100円均一をうまく利用したりしてコストを抑えましょう。種は、1回購入すると数年に分けて使うことができます。発芽率を落とさないためにも、保存に注意しましょう。土は、使用する量にあわせて購入すれば、さらにお安く手に入れることができます。最初は、予算1000円以内ではじめてみましょう。
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