人間関係

「オレ、社畜だからさ」「意外とモテるんだよね」と謎のアピールを続ける幼稚な夫の本音

家事がしたくなくて、意味がわからない言い訳をして子どもに諭される夫、妻の目線が子どもに向いているのが気に入らずにモテるアピールをしてくる夫。やれやれと思いながらも妻がこの先もずっと相手にしてくれるとは限らないだろう。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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居丈高で妻を言い負かすのが趣味のようなモラハラ夫ならいざ知らず、「ごく普通」なのに意味不明な言動をとる夫がいる。それはだいたい、「妻にかまってほしいのにかまってもらえない」とか「自分がめんどうなことはしたくない」とか、そんな理由によるようだ。
あまりにも意味不明で見かねた娘が助け舟をだしてくれることも

あまりにも意味不明で見かねた娘が助け舟をだしてくれることも

家事を回避したい夫の言い訳

「うちは共働きですから、家事分担は必須なんです。食事関係は私、掃除関係は夫、あとはその都度話し合ってと、とりあえずはゆるく分けています。お互いに仕事が忙しすぎてどうにもならないときは、ちゃんと話せば免除もあり、と。揉めたくないので、とにかく話し合おうねという約束はしていました」

ルリさん(40歳)は苦笑した。というのも約束が守られていたのは結婚して3年くらいまで。その後はなし崩し的に夫が家事を避けるようになっているからだ。

「結婚したのは30歳のとき。32歳で娘を産み、8カ月後に職場復帰しました。しばらくは時短で、その後はよほどのことがない限り残業はナシということで了承してもらっていたから、夕方には娘を迎えに行ってそのまま食事の支度をしていた。でも娘が3歳くらいになったとき、ふと気づいたら、家事の8割以上は私がやっている。夫は飲んで帰ってくることも増えた。これはおかしいよねと」

「社畜」を飲み会の言い訳にする夫

夫にその話をすると、「オレ、社畜だからさ」という返事。ルリさんには意味がわからなかった。

「社畜だから飲みに行こうと言われれば断れない、もちろん残業だってあると。いや、そういう働き方はよろしくないという風潮でしょと言うと、『就職したということは会社に命を捧げたようなものなんだ』って。なに言ってるの、あんた、1回転職してるでしょうがと思わず突っ込んでしまいました」

とにかく約束通り家事をやってほしいとルリさんは頼んだ。どうして同じ家で暮らしていながら、自分が頼まなければいけないのかわからなかったが、どういう手段を使っても家事の負担を減らしたかった。

「すると夫は、わかったと。翌朝、ゴミ出しをしながら『今日の家事は終わり』というんです。『一日一家事でどう?』って。ふざけるなですよ。家事なんていくつ項目があるのか知らないけど、永遠に終わらないようなものじゃないですか。ひとつで免除されるって誰が決めたのと言ったら、ニコッと笑って『オレ』って」

その様子をじっと見ていた、当時6歳の娘が自分の食器をキッチンに運びながら「パパ、それじゃママがかわいそう。今日の夕飯はパパが作ってね」と諭すように言った。夫はバツの悪そうな顔をし、その日は早く帰ってきて夕食を作っていたという。

「今でも夫はあれやこれや言い訳をして、家事をサボろうとしています。そのたびに娘が、以前よりもっと理にかなった言い方で諭している。『パパとママの会社での仕事量を比べてみたらどう?』と言い出したこともあります。娘にそこまで気を遣わせることじたい、私は耐えられなくなってきているんですが、夫は逆におもしろがっているみたいで」

永遠に解決しないのかもしれない、いずれ夫婦ともども娘に見限られるかもしれないとルリさんは頭を抱えているという。

>ただただ、夫が子どもなだけ
 
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