トイレは「立ってする」のが当たり前? 納得できない男性も存在する
「立ってしていい」と言われてうれしかった
2年にわたって婚外恋愛をしていたタクジさん(42歳)。相手は社内の後輩である一回り年下のヨウコさんだった。「年は離れていたけど、なんだかノリが近いというか波長が合うというか。部内でも打てば響く感じの彼女とは仕事がやりやすかった。僕だけがそう思い込んでいるんだと自分を戒めていたのですが、飲み会の帰りに近づいてきたのは彼女のほうだった」
一次会が終わって店を出て、それぞれがばらけていく中、ヨウコさんから「もう一軒行きませんか」と声をかけられ、断ることはできなかった。むしろうれしかったという。
「仕事もできるし、いつも生き生きとしている彼女はまさに僕のタイプだった。とはいえ、僕は結婚していますし子どももいる。深い関係になるつもりなんてありませんでした。いや、下心はあったけど、現実になるはずもないと思っていた」
だから下心は出さずに二軒目に行った。彼女の仕事への姿勢やプライベートで興味のあることなど、部内の飲み会だけでは知り得なかった話をオープンに聞けた。聞かれるままに自分のことも話した。
「音楽でいえば、彼女はレゲエが好きだと。なかなかいないですよね、レゲエ好き。実は僕はレゲエに惹かれて学生時代にジャマイカを旅したことがあるんです。そんな話をしたら彼女の目が輝いて。『今からレゲエバーに行きましょうよ』と。金曜の夜だったから行こうと僕も乗ってしまった」
あまりに楽しくて終電を逃した。彼はタクシーで彼女を送ることにした。ふたりの自宅は意外と近かったという。
偶然にも「トイレ問題」が発生した結果
「タクシーに乗っている間にトイレに行きたくなり、コンビニ前で止めてもらおうかと思ったんですが、当時、コロナの影響でコンビニのトイレを貸してもらえないことが多くて。そのまま彼女の自宅に着くと、彼女がうちに寄ってトイレを使って、と」少し焦っていたこともあり、彼女の言葉を素直に受けた。自宅に入ると、彼女はすぐにトイレへと案内してくれた。
その後、ようやくホッとしてトイレから出ると、彼女が「喉が渇いたでしょう」とアイスコーヒーを用意してくれた。
「そういえば最近、うちではトイレを立ってできなくてさ、なんて冗談のように言ったんですよ。そうしたら彼女が『うちでは立ってしていいですよ』と。『私が男なら立ってしたいと思うんじゃないかなあってずっと考えていたんです。まあ、妻の立場ならはねるから座ってしてよねというのもわかるけど』って。なんだか急に彼女が身近に感じられました」
その日はそのまま帰ったが、後日、またレゲエバーに行き、彼女の部屋で関係を持った。
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