撮影した後にエフェクトを加えることで、さまざまな写真表現を作ることができます。
このエフェクトからセレクトできる長時間露光の機能を使った撮影方法をご紹介します。長時間露光の特徴を生かして撮れる写真をお楽しみください。
<目次>
長時間露光ではスマホは固定して撮影
スマホホルダーにスマホ本体を固定してLive Photos機能をオンにした状態
この場合、スマホを手持ちで撮影すると手ブレが起きやすくなるので、長時間露光のエフェクトを目的に撮影するときは、スマホ用のホルダーにつけて三脚やカメラスタンドで固定して撮影することをおすすめします。
「Live Photos」での撮影は、iPhoneのカメラを写真モードに設定し、画面右上の「◎」のマークをタップすれば「Live Photos」を有効状態にできます。有効になっているときは画面に「LIVE」の文字が表示されます。
長時間露光を使う方法は「エフェクト」から選択するだけ
「Live Photos」で撮影した段階では、長時間露光の画像を表示することはできません。撮影した画像を開き「◎LIVE」のボタンをタップすると、エフェクトの種類が表示されます。長時間露光にチェックを入れると、画像が長時間露光の効果を得たものに加工されます。
3秒間での写り方に変化があらわれる
では、ここからは長時間露光で撮影できる写真の効果を見ていきましょう。「Live Photos」では3秒間の映像を撮影します。写真撮影において3秒間撮影すると動く被写体に大きな変化があらわれます。
・変化前 シャッター速度1/24秒で撮影した写真です。一瞬の動きがとらえられています。
・変化後 上の写真2枚を比較してみてください。
1枚目は通常通りに撮ったもの。波のうねりや橋に走る車などが、形として写っているのが分かります。
2枚目の写真は、長時間露光のエフェクトを加えた画像です。3秒の間に動いている波や車の部分を比較して見ると、まったく違う写り方になっています。波は平坦になり、車はライトの筋が移動した分だけ写りました。
夜景の撮影も、長時間露光で撮ることで光のある部分を明確に画像として残すことができます。このように3秒間に動きのある被写体の写り方に、変化をもたらすことができるのが長時間露光撮影の特徴です。
長時間露光で動く被写体を消せる
長時間露光を活用すれば、動いている被写体を画面から消すことができます。・変化前 普通に撮影した状態では、被写体がしっかりと写っています。
・変化後 長時間露光エフェクトにすると、3秒の間に人物が動いているため被写体はほとんど消えます。
長時間露光は花火を撮るには最適なエフェクト
長時間露光を活用した撮影方法はいくつもありますが、その中でも花火の撮影は最も適しています。花火が打ち上がったり、開いたりする間を撮影することで、以下のような写真を残せます。線香花火を撮った画像でその違いをご覧ください。
・変化前 線香花火の一瞬を撮影しました。火花の形がよく分かります。
・変化後 長時間露光は打ち上げ花火の撮影で使われる撮影方法でもあります。
花火が打ち上がる方向にカメラをセットして、花火が開くタイミングに合わせてシャッターボタンを押すことで、花火の光線が写った写真を撮ることかできます。
「Live Photos」を使って夜景や花火撮影など、長時間露光で撮れる写真を楽しんでみてはいかがでしょうか。