人間関係

離婚後にできた「最高の親友」は元夫?夫婦でいると疲れる2人の“新しい”家族の形

少し子どもっぽくてめんどくさい夫と、長電話をしてくるとてもめんどくさい義母。すべてに疲れて離婚した。今は、近所に住む元夫とは毎週末ごとに娘と一緒に穏やかな時間を過ごすようになった。一緒に住んでいた時はあんなにうまくいかなかったのに……。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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離婚はしたものの、子どもがいれば元夫と連絡をとりあうこともある。別れに際して憎悪が大きくなければ、それなりに“いい関係”を築く人もいる。
娘が小学校に上がるのを機に離婚したものの……

娘が小学校に上がるのを機に離婚したものの……

 

お互い納得ずくで別れた

リサさん(40歳)が離婚したのは2年前。異業種交流会で知り合った6人グループの中のひとりと恋に落ちて30歳のときに結婚、共働きでひとり娘を育ててきた。

「離婚理由って、今になるとよくわからないんです。夫のことは人として信頼していたんですが、家庭生活に私が疲れてしまったのが原因かもしれません」

家事はどうしてもリサさんの負担が大きかった。くわえて夫の母親からの「2人目はまだ?」とか「いつまで仕事続けるの?」などのプレッシャーもあった。夫は母親に「うちのことは放っておいてほしい」と何度も言ってくれたのだが、母親には母親の心配があったのだろう。

「義母の電話には出なくていいと夫は言っていましたが、それも続くとかわいそうになっちゃって。結局、電話につきあわされて娘の食事が遅くなったり、予定が狂ってしまったり。それで私がカリカリして、夫はなだめるのに必死になったり。義母は息子である夫には電話してこないんですよ。仕事で忙しいのに悪いって。私も完全に同じように仕事しているんですけどって思いますよね」

それでも義母につっけんどんにはできなかった。それが彼女の優しさだったのだろう。だが、そのことで時間に追われ、結局、娘との時間を犠牲にしたり家事を犠牲にしたりした。もちろん、それだけが原因ではない。

「夫が出張に出ると、気持ちがすごく楽になるんです。娘とふたり、『たまにはデリバリーでもとっちゃおう』と言って、簡単な食事をして、ふたりで映画を観たり、娘が読んだ本の感想を聞かせてくれたり。とことん娘と向き合える。夫は子どもっぽいところがあって、彼がいるときにそういうことをしていると、娘の話を聞くより先に自分の話を始めてしまう。それが私にはイラッときていましたね」

あるとき夫が「また出張だよ」とぼやいたとき、リサさんはうっかり「私は楽できるわ」と言ってしまった。夫の顔が曇ったことに彼女は気づかなかった。

>別れたけれど、娘を交えて毎週会っている
 
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