上位10%の富裕層が資産の76%を独占している?どうして独占できる?
世界不平等研究所が発表した報告書「World Inequality Report 2022」が興味深いデータを公開しました。報告書によると、世界の富は以下のように分布していました。・上位10%の富裕層が資産の76%を所有している
・中間40%の中級層が資産の22%を所有している
・下位50%の貧困層が資産の2%を所有している
この報告書によると、上位10%の富裕層が、世界の富の76%を所有していることが分かりました。つまり、資産の大部分は、ごく一部の富裕層によって独占されていたのです。
富裕層が富を独占できるのはなぜ?
なぜ、一部の富裕層が資産を独占できるのでしょうか?
その答えは「資産は収入を生む」からです。
ベストセラー「金持ち父さん 貧乏父さん」の著者ロバート・キヨサキは、「資産とは、あなたのポケットにお金を入れてくれるもの」と表現しました。
つまり、一部の富裕層が資産を独占できる理由は「自分の収入アップにつながるもの(資産)を買い集めている人がお金持ちになり、お金持ちになればなるほど、さらに資産を買い集めることができる」からなのです。
分かりやすい例が、配当収入を得るために株式を買って企業のオーナーになる方法です。ほかにも、家賃収入を得るために不動産を買って、アパートやマンションやビルのオーナーになる方法もあります。
いずれも「収入を増やすための方法」です。お金持ちは「最初から収入がたくさんある」のではなく、「収入を増やすためにお金を使う」のがうまいのです。
収入を増やすためのお金の使い方って?
では、私たちのような一般人にもできる「収入を増やすための買い物」は、何かあるでしょうか?一般的に、資産には「ひと・もの・かね・情報」があると言われています。
まず思い浮かぶのが「情報」です。投資の神様ウォーレン・バフェットは、究極の投資先は「自分自身だ」と言います。図書館や本屋へ足を運び、本を読んで自分を磨くのです。お金やビジネスの知識を学ぶことで、収入を増やすことだってできます。
つぎに思い浮かぶのが「もの」です。配当収入得るために株式を買ったり、家賃収入を得るために不動産を買ったりすれば、収入を増やすことができます。
「ひと」も大切です。特に、ビジネスや資産運用で信頼できる師やパートナーがいたら、不必要な苦労をすることもなく、スムーズに収入を増やせます。ただし、出会いは運に左右される側面もありますし、自分自身に能力がなければ活かせません。頼り過ぎは禁物です。
さいごが「かね」です。「あったら苦労しない!」と言われたらそれまでです。しかし、松下電器(現パナソニック)の創設者、松下幸之助が「お金は儲けるより使うほうが難しい」と言うくらいで、いまの日本を見るに、「すでにお金を持っているのに、ほとんど使わずに眠らせている」という方も多いです。「持っていない」なら稼ぐしかありませんが、「持っているのに使わない」なら、収入を増やすための使い道をじっくり考えることも大切です。
まとめ
要点をまとめると、・資産の大部分は、ごく一部の富裕層によって独占されていた
・その原因は「資産は収入を生む」から
・お金持ちは「収入を増やすためにお金を使う」のがうまい
・資産とは「ひと・もの・かね・情報」である
という4点に集約できます。
年を追うごとに、収入格差は広がっています。しかし、私たちの選択しだいで「格差のどちら側になるか?」は、選ぶことができます。これからあなたは、どのようにお金を使いますか?
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