だらだらしたいし、のんびり寝てたいし、レトルトカレーの食べ方だって人それぞれでいいじゃないか!
レトルトカレーをそのまま食べたい
「実は僕、レトルトカレーがけっこう好きなんですよ。でも妻はそのまま食べさせてくれないんです」そう言うのはスグルさん(36歳)だ。5年前に結婚した妻との間に、3歳になるひとり息子がいる。
「最近は妻の留守に、息子にも少し分けて、一緒にレトルトカレーを食べるのが楽しみなんです」
妻がシフト制の仕事なので、ときおりそういうことをする“チャンス”はある。だが、それが妻にバレると叱られる。
「妻はたとえレトルトであっても、作り直すんです。鍋でニンニクや野菜を炒めて、わざわざ焦がしタマネギにして、袋からカレーを出して味を調える。レトルトカレーが食べたいときって急いでもいるわけですよ。お湯で温めてパッと食べられるからいい。なのに妻は僕からカレーの袋を奪い取って『これだけじゃ栄養不足なの』って。だったら他のもので栄養を補うからといっても『このカレーを完璧にしなくちゃ』と。完璧なカレーが食べたいわけではないのに」
それは他の料理でも同じこと。以前、彼が冷凍の八宝菜を買ってきたときも、妻はわざわざそこに野菜を足して味も付け直したという。量を増やしたくてしたわけではなく、「そのまま食べさせたら、妻として失格だ」と思っている節があるとスグルさんは嘆く。
「僕は冷凍食品やレトルトだって全然かまわない。というか素人が作るよりおいしいに決まってる。バランスもとれていますからね。そういうのをうまく使えば楽しておいしく食べられる。共働きなら当然ですよね。でも妻はダメみたい。自分はダメでも僕はそれでいいと思っているんだから、僕と息子の食生活を邪魔しないでほしいと言ったこともあるんですよ。そうしたら妻が号泣してしまって」
妻を悲しませたくはなかった。だから妻がいるときは逆らわないようにしている。
>夜9時までに帰りたがる妻の目的