お金を増やすコツって?
そもそも:お金を増やす方法とは?
本題へ移る前に。そもそも「お金の増やし方」が分からない方もいるでしょう。まずは、ここから説明します。お金を増やす方法は「収入を生む資産を買う(=投資する)」ことです。たとえば、賃貸不動産を買って家賃を受け取ったり、上場株式を買って値上がり益や配当金を受け取ったりします。
収入を生む資産はさまざまありますが、私たちが買いやすいのは「債券」か「株式」の2つです。
債券投資では、企業や国にお金を貸して、金利を受け取ってお金を増やします。
株式投資では、企業に投資して(=株式を買って)、投資先のオーナーになります。投資先がお金を稼いだら、オーナーである私たちは、稼いだお金の一部を配当金として受け取ることができます。
一般論として、債券投資よりも株式投資のほうが高リターンです。
株式投資の利回りが債券投資よりも高くなりがちな理由は「債券よりも株式のほうが返済優先度が低いためリスクが高く、利回りが高くないと誰も買ってくれないから」です(ただし、株式がバブルじみた高値まで買われた場合は例外で、債券投資のほうが利回りが高くなることがあります)。
無理なくお金を増やす極意
そろそろ本題へ移りましょう。無理なくお金を増やす極意は2つあります。1つ目の極意は「有利な投資」だけすることです。
お金を増やすためには、自分にとって有利な投資先を見つける必要があります。個別株投資の場合は特に、この目利きがとても大事です。
とはいえ、特別なことをする必要はありません。考えるべきことは2つ。「この投資先には将来性があるか?」と「この投資先は割安か?」です。
この2つをじっくりと考えたうえで「割安で将来性がある!」と感じた場合は、よい投資ができるはずです。
詳しいことが分からない方は、少額から幅広い株に分散投資できるインデックス投資という方法もあります。この方法なら、投資先を目利きする手間も省けますし、優れた実績もありますから、初心者のうちはインデックス投資から始めるのがオススメです。
2つ目の極意は「運に頼らない」ことです。
たとえば、「無知な投資家が、割高な価格で買ってくれるだろう」とか「(下調べもせずに)なんとなく面白いところに投資する」とか、こういった運頼みの投資は失敗しやすいです。
無理なくお金を増やすためには、できるかぎり運の影響を抑えつつ、有利なところにだけ投資をするのがよいです。
投資をするときに、「あわよくば◯◯するかも」みたいな、根拠の薄い期待が膨らんでいるときは、ひとまずその投資を見送るか、少額にとどめるのがよいでしょう。
まとめ
要点をまとめると、無理なくお金を増やす極意は(1) 有利な投資だけすること
(2) 運に頼らないこと
の2点に集約できます。
この2点を強く意識するだけでも、バクチじみた投資で、お金を減らす危険を避けることができます。基本中の基本と言われたらそれまでですが、基本だからこそ、「初心者から達人まで、ずべての人にとって重要なこと」とも言えます。
無理なくお金を増やしたい方は、投資をするときに「この投資は有利か?」「運に頼っていないか?」と、チェックリスト代わりにお役立てください。