人間関係

50代、更年期後に“元気な人”と“不調から抜け出せない人”は何が違う?心打たれた友人の姿

夫婦ともども更年期で体調を崩しくすぶっていた時に、旧友に会って目が覚める。友人はちいさな目標をたて、こつこつと前に進んでいた。どんなときも、どんなことでも楽しむ友人の姿に心打たれて、自分も夫をまきこみつつ前進していこうと心にきめた。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

50代半ば以降、更年期を経て再び元気になる女性もいれば、なんとなく心身ともに不調から抜け出せない人もいる。希望がなくなる年齢だと言った女性もいるものの、「いくつになっても自分なりに前向きでいたい」という声も少なくない。  

友人の生き方に心打たれた「更年期」

更年期を経て、女性の生き方はどう変化するのか

更年期を経て、女性の生き方はどう変化するのか

「私自身は、更年期で心身ともにガタガタになりました。ただ、同い年の夫も同じように不調だったので、お互いにいたわり合えるようになりましたね。うちは子どもがいないんです。40歳まで不妊治療もしたけど、もういいやと諦め、あとは年齢を意識しないで生きてきました。ただ、更年期でふたりとも“老い”を強烈に感じました」

そう言うのはユウミさん(57歳)だ。どこかが悪いというわけでもないのに体調不良。更年期によるものだとわかってからはホルモン療法もしてみたが、ユウミさんには合わなかった。

「気分が鬱々とするから体調が悪いのか、体調が悪いから気分もよくないのか、もうわけがわからなかった。たいして食べてもいないのに代謝が悪いせいか太ってくるし。本来だったら夫に八つ当たりしたいところですが(笑)、夫も調子が悪そうで……。こうやってふたりでくすぶって、そのうちどちらかがいなくなるのかなと考えたら、よけい寂しくなりました」

そんなとき、学生時代からの友人・トモカさんに久しぶりに会った。トモカさんが「とにかくおいしいものでも食べようよ」と誘ってくれたのだ。

「2年半ぶりくらいに会ったんですよ。私はすっかり太ってしまったけど、彼女は逆にスリムになっていた」

なぜか生き生きとしているトモカさんに、ユウミさんは愚痴をこぼしながら、元気になれる秘訣を聞いてみた。

「トモカは子どもをふたり育てて、40歳からパートで働き始めたんです。5年後には正社員になり、今ではかなり出世もしている。能力がある人だな、すごいなとずっと思っていたんだけど、彼女は目標を立てて着実に努力してきたと話してくれました」

>ちいさな努力と小さな楽しみと
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます