亀山早苗の恋愛コラム

仕事中毒の外資系キャリア妻に「寂しい」と言えない…39歳男性「男のプライドというものがある」

妻は外資系企業の「ホープ」といわれる存在。多忙を極め、毎日終電で帰り、休みの日は寝てばかりいる。高みを目指す彼女に仕事より僕を選んでくれとも言うことができず、悩みながら日々をすごしている夫がいる。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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男女問わず、仕事に打ち込みすぎて家庭を顧みなくなる時期はあり得るもの。オンとオフの切り替えがうまい人もいればうまくない人もいる。男は仕事、女は家庭という時代ではないから、妻が仕事に没頭して家庭を疎かにすることもあるのだ。
夫の気持ちを察してはくれているのだが……。

妻も夫の気持ちを察してはくれているのだが……

「あなたが好き」と言いながら

「女性でも、愛する人より仕事を優先することがあるんですかね」

不安そうな顔でそう言うのはタケルさん(39歳)だ。3年前に結婚したミホさん(36歳)は、独身時代から多忙な人だった。

「友人の紹介で知り合ってすぐ意気投合したんですが、なかなかデートの時間がとれなかった。友人からも『彼女は勤務先の外資系企業でホープと言われている。とにかくワーカホリックに近い』と言われたけど、好きになってしまったからもっと会いたくてたまらなかった。彼女の勤務先近くまで出向いて、勤務時間終了後にお茶しながら少ししゃべって、彼女はまた会社に戻るなんてこともしょっちゅうでした。仕事上、直接外国とのやりとりも多いから週末も完全に1日休めるとは限らない。彼女の部屋にいても、仕事をしていることが多かった」

それでもタケルさんは彼女への気持ちが強くなるばかり。付き合って1年ほどでプロポーズし、婚姻届を出した。ちょうどコロナ禍だったため、式もパーティーもしなかった。

「彼女もリモートが主になりましたが、働き方はハンパなかった。午前中は国内対応、午後から少し休んで夕方からは海外対応、夜中まで働いていましたね。僕も在宅の期間があったんですが、家事はほとんど僕がやっていました。彼女は食事中もパソコンを睨んでいて、なかなかゆっくりはできなかった」

再び出勤するようになっても状態は変わらなかった。それでもときには一泊で近場に旅行したり外食したりと楽しい時間もある。

「そういうとき、ミホは心からくつろいでいて甘えたりもしてくれて……。ふたりでしゃべっていると時間が過ぎるのを忘れます。彼女はあれほど多忙なのによく本も読んでいるから、刺激されて僕も本を読むようになった。あれこれ本の話をするのも楽しいです」

だが、この半年ほど、彼女はますます多忙になり、毎日のように終電で帰宅、週末、家にいるときは寝てばかりいる。

>夫婦らしいことも「半年間で一度も……」
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