Q:年金を月22万円もらうには、現役時代にどのぐらいの収入があればいい?
「老後の生活費として、月22万円ぐらいはかかると思っています。将来、年金を月22万円ぐらいもらえる人の年収は、いくらぐらいでしょうか?」(29歳・会社員)将来、年金を月22万円もらえる人の現役時代の収入はいくら?
A:年収の目安は799万5600円(月額66万6300円)です
毎月22万円の年金を受け取れる会社員の現役時代の年収について計算してみます。前提条件は、平成15年4月以後に40年間厚生年金に加入、40年間の年収は一定でボーナスは含まれるとします。平成15年4月以後の老齢厚生年金額は、平均標準報酬額×5.769/1000×平成15年4月以後の加入月数で計算します(※)。
※従前額保障での計算方法。スライド率等については省略。乗率は昭和21年4月2日生まれ以降の人の新乗率を使用
老齢基礎年金は、令和5年度で満額の月額約6万6250円を受給できると仮定します。
この条件で考えると、将来、毎月22万円の年金を受け取るためには、老齢厚生年金は月額15万3750円(22万円-6万6250円)受け取る必要があります。
老齢厚生年金を月額15万3750円(年額184万5000円)受け取るための年収を以下の計算式で計算すると、月収等とボーナスを足した年収の目安は約799万5600円(月額66万6300円)です。
●計算式
平均標準報酬額×5.769/1000×480カ月(加入期間)=184万5000円(年間の厚生年金受給額)
平均標準報酬額=184万5000円/(5.769/1000×480)≒66万6300円
平均標準報酬額を年収に換算します。
66万6300円×12カ月=約799万5600円(年収)
また、老齢厚生年金は、要件を満たす配偶者がいると、配偶者が65歳になるまで配偶者加給年金額が上乗せされます。令和5年度の配偶者加給年金額は、39万7500円(昭和18年4月2日以後生まれの人、特別加算額を含む)です。覚えておきましょう。
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監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)