Q. ストレスが溜まると、食べ過ぎてしまうのはなぜ?
ストレスが溜まって、いわゆる「やけ食い」「ドカ食い」をしてしまった経験はありませんか?
Q. 「ストレスが溜まるとついつい食べ過ぎてしまいます。お腹が空いているわけでもないのに、食べてしまうのはどうしてですか?」
A. ストレスによる過食は「逃避」行動。物や行為に逃げる癖にはご注意を
ストレスが溜まっているときは、外的刺激に対してうまく応答しきれない状態です。問題が解決できないことで、脳は「不快」な状態に陥ります。不快な状態が長く続くと、体や心が傷ついてしまうので、それを解消するために、私たちの脳は「逃避」という方法を選択することがあります。何に頼るかは人それぞれですが、はけ口が「食べる」という行為に向けられたのが、ご質問のケースでしょう。食べることではなく、買い物やスマホ、ゲームなどに逃避してしまう人もいます。一種の精神依存といえるでしょう。
残念ながら、空腹を満たすためではなく、現実逃避の手段として食べることを繰り返しても、本来の問題は解決せず、余計にストレスが溜まってしまいます。行き過ぎると、過食症や拒食症につながることもあるので注意しましょう。困ったときには、物や行為に逃げるのではなく、自分に共感してくれる身近な人や専門家など「人」に適切に頼るのがよいでしょう。