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InstagramやTwitter、YouTubeは何歳から利用できる? 子どもがSNSを使うときの注意点は

自分専用のスマホを持つ小学生が増えていますが、SNSなどのサービスは利用できる年齢が決まっています。小学生がスマホを持つ際に注意すべき点は何でしょうか。

鈴木 朋子

執筆者:鈴木 朋子

iPhone・SNSガイド

進学、進級の季節には、お子さんに初めて専用のスマホを持たせるご家庭も多いでしょう。進学のお祝いを兼ねて、もしくは通学経路が変わるため見守り用になど、子どもの成長に合わせて決断する人が多いかと思います。

スマホを持てば、家族といつでも連絡が取れるようになり、居場所も把握しやすくなります。調べものをして学業に活かしたり、部活や友人との連絡もスムーズになるなど、メリットがたくさんあります。

一方で、スマホを持つと子どもの年齢にはふさわしくない情報に触れたり、子どもがこれまで出会ったことがない悪い人とも繋がってしまう可能性があります。

子どもが専用のスマホを持つ際には保護者が管理しなければなりませんが、ここではSNSに関する注意点を中心にお話しします。
 

小学生のスマホ所有率は高いが、SNSは13歳以上

子どものスマホデビューの時期は、小学生高学年が最も多くなっています。NTTドコモのモバイル社会研究所が2022年11月に実施した調査によると、スマホ所有開始の年齢は10.6才(小学4~5年生)とのこと。2019年の調査では11.3才だったため、小学校高学年でのスマホデビューが一般化したといえるかもしれません。

子ども専用スマホの所有率は、小学生高学年で4ポイント上昇して、過去最高の37%になったそうです。学年別に見ると、小学生でも自分専用のスマホを持っている子どもが多いことが分かります。
スマホデビューの低年齢化が進み、小学生高学年での所有率が増えています(出典:モバイル社会研究所)

スマホデビューの低年齢化が進み、小学生高学年での所有率が増えています(出典:モバイル社会研究所)

子どもがスマホを持ちたがる理由としては、LINE、Instagram、TwitterなどのSNSを使いたい、TikTokやYouTubeで動画を見たい、などがあるでしょう。しかし、これらのサービスには利用規約で利用できる年齢が定められています。主要なSNSでは、以下の年齢制限があります。

<SNSにおける利用可能年齢>
LINE 利用推奨年齢12歳以上
Instagram 利用可能年齢13歳以上
Twitter 利用可能年齢13歳以上
TikTok 利用可能年齢13歳以上
YouTube 利用可能年齢13歳以上


これらの利用可能年齢は、アメリカの連邦取引委員会による「児童オンラインプライバシー保護法(COPPA)」に基づき、各事業者が決めています。COPPAとは、13歳未満の子どもの個人情報の収集に関して規約を定めている条例です。

アプリを提供するストアでも対象年齢(レーティング)が指定できます。LINEに関しては利用規約での年齢制限は明記されていませんが、対象年齢が「12+」に指定されているため、「推奨」としています。

つまり、小学生でスマホを持ち始める人が多いにもかかわらず、SNSが利用できる年齢は中学生以上とされているのです。

しかし、実際には小学生でもSNSを始めている人が多くいます。モバイル社会研究所の調査では、小学生女子のTikTok利用が3~4割でした。小学生がスマホを持ったとき、保護者はどうすべきなのでしょうか。
 

Instagram、TikTok、Twitterは年齢に合わせて利用する

規約で利用可能な年齢が定められている以上、従うしかありません。お子さんにも勝手に始めてしまわないように説明してください。年齢をごまかしてアカウントを作成する人もいるようですが、運営会社に知られるとアカウントを削除されます。Instagramは利用者の年齢を自撮り写真や確認書類で認証する仕組みを導入し始めています。
Instagramは自撮り写真での年齢認証を日本でも開始(出典:Meta)

Instagramは自撮り写真での年齢認証を日本でも開始(出典:Meta)

正しい年齢でサービスを利用すると、運営会社が提供している子どもを守る機能が適用されます。InstagramやTikTokは年齢に応じてDMの制限をするなどの安全対策を講じています。偽りの年齢を入力してしまうと、保護されなくなってしまいます。
 

YouTubeは子ども用アカウントを作成する

YouTubeに関しては、子ども用のGoogleアカウントを作成して利用しましょう。Googleアカウントは13才未満でも作成できます。ただし、子ども用のアカウントはファミリーリンクで保護者が管理しなければなりません。

ファミリーリンクとは、保護者のアカウントから子どものアカウントを管理できる機能です。子どものアカウントでYouTubeを視聴すると、検索して視聴できるコンテンツが大人とは異なり、利用できる機能も制限できます。例えば、「自動再生で見続けてしまう」場合にも無効にできます。また、子ども向けに作られた「YouTube Kids」を利用すると、さらに年齢に応じたコンテンツに絞ることができます。
「ファミリーリンク」をインストール、もしくはブラウザから子ども用のGoogleアカウントを作成して、保護者のアカウントと連携する

「ファミリーリンク」をインストール、もしくはブラウザから子ども用のGoogleアカウントを作成して、保護者のアカウントと連携する

 

LINEは親の見守りが大切

子どもの見守りのためにLINEを利用しているご家庭も多いでしょう。家族のグループを作ると連絡がスムーズにできるようになりますね。

でも、LINEは機能が豊富なので注意が必要です。LINEをお子さんが利用する際には、「知らない人と繋がらない」ことを約束しておきましょう。悪い大人と出会って、相手や自分の裸画像を送受信する「自画撮り被害」に合うお子さんは多いのです。

LINEアプリで視聴できるショート動画「LINE VOOM」も見続けてしまうかもしれません。LINEを使う時間を約束し、フィルタリングで時間制限を設定しておくといいですね。

また、LINEのトークで友人からリンクが送られてきた場合、タップするとLINEのアプリ内ブラウザでリンク先が開かれます。すると、年齢にふさわしくないコンテンツやYouTubeなどが閲覧できてしまいます。携帯会社が提供する「あんしんフィルター」で制限できる場合もありますが、今のところ機能面での制限は確実なものがないため、「小学生のうちは親もLINEを見るよ」と約束して見守る方法が最もおすすめです。

スマホデビューの際は、仮のつもりで親のアカウントを子どものSNSに設定してしまうかもしれません。また、子どもが偽った年齢でアカウントを作る可能性があります。でも小学生がSNSを利用すると、大人と同じ体験をすることになり、暴力的なコンテンツを目にしたり、詐欺被害にあうかもしれません。SNSは正しい年齢で利用することで、リスクを減らせます。

SNSを中心にお話ししてきましたが、小学生にスマホを使わせる場合には、「スマホルールによる見守り」と「フィルタリングの設定」の両輪で守ってあげることが大切です。子どもの成長に合わせて、少しずつスマホの世界を広げてあげてくださいね。
 
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
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