亀山早苗の恋愛コラム

「別れたほうがいい」と忠告しても…夫の浮気の後始末までテキパキこなすバリキャリ姉の意外な本音

「どうして離婚しないの?」と周りが不思議がるような夫婦関係もある。夫の浮気の後始末をテキパキとこなす実姉の様子を心配しているという30代女性に話を聞いた。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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“蓼(たで)食う虫も好き好き”と昔から言う。周りから「あんな人とは別れたほうがいい」と忠告されても、本人がその相手を好きならどうしようもないのだ。それが「本当の愛情」かどうかはわからないが、当人同士がよければ周囲がとやかく言える話ではないのかもしれない。
 

妹は心配している

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ユキエさん(36歳)は、39歳になる姉のトモコさんが心配だと言う。

「姉は結婚して2年になる夫・ヨシキのことが大好きなんです。その夫というのはもともと私の友人で私と同い年。好きなのはわかるんだけど、私から見るとヨシキはわがまま三昧。姉はそんな彼の世話を焼き、ついには浮気の始末までしているんですよ。それってどうかと思うし、姉の友人たちも心配しているのに、聞く耳を持たないみたいなんです」

姉とヨシキさんが知り合ったのは、ユキエさんが引き合わせたから。恋人に振られて落ち込んでいるヨシキさんを慰めるために数人が集まった席に姉を呼んだのだ。

「姉は落ち込んでいる人を慰める天才なんですよ。話をゆっくり聞き、的確なアドバイスをすることができる。ヨシキがもう生きていたくないとまで言うので、ここは姉の出番だな、と。そうしたらヨシキが元気になったのはもちろんですが、ふたりが恋に落ちてしまったんです」

付き合って半年ほどで姉とヨシキさんは結婚した。ところが結婚した途端、ヨシキさんは仕事を辞めてしまう。

「姉はバリバリ働いていますから、夫のひとりくらい食べさせてはいける。ヨシキはもともと絵を描いて暮らしていきたかったといって、姉のマンションの一部屋をアトリエにしました。絵は売れません(笑)。でも姉は『この人はいつか有名になる』と言い張っています」

それだけならまだよかったのだが、結婚して半年もしないうちにヨシキさんの浮気がバレた。そのときヨシキさんは「相手の女性がしつこくて別れられない」と妻のトモコさんに泣きついたのだ。

「姉は家に押しかけてきた相手女性に、『二度と夫に連絡しないで』と100万円を叩きつけたそうです。それを見ていたヨシキは、『かっこいいと思ったけど怖かった』とマヌケな感想を言っていました。姉のように性格もよくて、社会的地位もそれなりにある女性が、あんな男に夢中になっているのがなんだか悔しいんですよ」

社会的な顔と、私的な顔がまったく違う人は少なからずいるものだ。仕事ではものすごく優秀なのに、恋愛ではいつもろくでもない男にひどい目にあう女性もいる。

>姉が打ち明けた、意外すぎる(?)本音
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