Q:70歳でも入れる保険ってありますか?
「私は70歳でパートをしています。貯金が乏しいため、葬式代ぐらいをもらえる生命保険に入りたいです。70過ぎて入れるでしょうか?」(70歳・パート)70歳でも加入できる保険はある?
A:70歳で加入できる生命保険はありますが、メリット・デメリットを考慮して検討しましょう
生命保険に加入できる年齢条件としては、ほぼ70歳が上限です(令和5年2月時点)。しかし、70歳で加入できる生命保険はあります。その場合、メリットとデメリットをきちんと理解して検討することがとても大切です。順番に確認していきましょう■70歳から加入する生命保険の主なメリット
- 葬式代を用意できる:貯金では、万が一の時にまだお金が貯まっておらず、葬式代を用意できない場合がある
- 相続税を節税できる:保険金の受取人を指定しておくことで、相続税の非課税枠を利用することができる
- 生命保険料控除が利用できる(所得税と住民税も減らすことが可能)
■70歳から加入する生命保険のデメリット
- 保険料が高くなる:高齢者はリスクが大きいため、若い世代より保険料が高くなる
- インフレのリスクがある:物価変動によっては、保障額が不足することがある
- すぐに解約すると損をすることが多い:終身保険などの解約返戻金がある商品は、支払った保険料より、解約返戻金が多くなるまでにかなり期間を要する
- 加入することが難しい:健康状態や告知事項によって、加入することが難しいこともある
70歳で加入できる保険の一例としては、以下となります。
●定期保険:チューリッヒ生命『定期保険プラチナ』
- 50歳~80歳の人向けの死亡保険
- 10年更新。保険金額と保険期間を選べる。必要な保障だけ備えることができる
●定期死亡保険:ライフネット生命『かぞくへの保険』
- 保険期間:10年間・20年間の保険期間を設定するか、80歳・90歳と年齢で設定するか選択できる
- 健康診断書が原則必要ない
- 解約返戻金はない
●定期保険:楽天生命『スーパー定期保険』
- 1年ごとの更新型の保険
- 80歳まで自動更新され保障が続く
●終身保険:オリックス生命『終身保険RISE』
- 保険料が上がることなく、保障が一生涯続く
- 掛け捨てではないので貯蓄性がある
保険料を支払うことで、日々の生活に支障がおきないように、必要な生活費、予備費、医療費や介護費をよく考えることがとても重要です。本当に生命保険に加入することがいいのか、専門家などに相談してみるのもいいと思います。
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監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)