人間関係

1度のつぶやきで察してほしいと思ってる?「コミュニケーションコスト」の高い夫に女性たちの本音(2ページ目)

オンオフ問わず、「コミュニケーションコスト」を気にする機会が増えてきた。今回は、共働き家庭の主婦たちから「夫との会話」についての本音を聞いた。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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メッセージのやりとりにイラつく

「うちの夫も一問一答じゃないとダメなんですよね」

そう話すのはナミコさん(43歳)だ。結婚して12年になる夫との間に、10歳のひとり娘がいる。彼女は週に4回ほどパートで仕事をしているが、近所に住む夫の両親の面倒も見ており、やはり多忙な日々だ。

「義父母はまだ介護が必要なほどではないんですが、ふたりとも80代になったので3日に一度くらいは様子を見に行き、家事を手伝っています。夫は最近、残業も多いので、よくLINEでやり取りをしていますが、2つ質問すると1つは返ってこない。『今日は何時頃帰ってくる?食事は?』と聞くと、『11時くらいになるかも』だけ。食事がいるかどうかは言ってこないので、『食事は?』ともう一度聞くと、『帰ってから軽く食べる』と。だったら『11時頃になるけど帰って軽く食べる』と最初から書いてくればいいのに」

ときどき質問を箇条書きにしてみるが、それでも最初の質問、もしくは最後の質問にしか答えない。どうしてそうなのかと問いただしたことがあるが、本人もよくわかっていないらしい。そもそも妻の質問を適当にしか読んでいないのだろうとナミコさんは考えている。

「だけどこれで先日、とんでもないことになったんですよ。夫が実家に寄ると言った日、夫から『これから急きょ、病院に行く』とメッセージが入った。私はてっきり夫、もしくは義父母のどちらかが具合が悪くなったのかと思って、『どうしたの、あなたが具合悪いの?お義母さん?』と返信したら『たいしたことないから大丈夫だけど』って。誰がどこの病院に行ったのか連絡してと言っても、何も言ってこない。義父母に連絡をとろうとしたけど電話もつながらない。やきもきして義実家に行ってみたら誰もいない」

しばらくたってから夫から電話があった。実家に行こうと思ったが、その日は義父母が観劇に出かけるので留守だと聞いた。そんなとき会社の同僚が急に入院することになり、その人の妻とも面識があるので、病院に行ってみるということだったと判明した。

「だったらちゃんと伝えてよ、心配するでしょと言って、やり取りを客観的に見てどう思うかと尋ねてみました。『これじゃ、なんのことかわからないね』と夫自身も反省したようでした。反省しても、たいして改善されてないんですけどね」

ナミコさんの友人たちの間でも、こういうことがときどき話題になり、「もうあきらめた」「夫にはいちいち質問しない」と決めている妻もいるという。

「なんでもかんでも効率を考えたり、コストとして換算するのはどうかとも思いますが、夫との間のコミュニケーションコストが高いと、妻がイラつくのは事実(笑)。妻が察してくれるはずだと思っているんでしょうけど、甘えるなと言いたいところではありますね」

ナミコさん、最後は苦笑しながら本音を語った。
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