人間関係

1度のつぶやきで察してほしいと思ってる?「コミュニケーションコスト」の高い夫に女性たちの本音

オンオフ問わず、「コミュニケーションコスト」を気にする機会が増えてきた。今回は、共働き家庭の主婦たちから「夫との会話」についての本音を聞いた。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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ビジネスの世界に「コミュニケーションコスト」という概念がある。つまりはコミュニケーションをとるためにかかる時間のことだ。例えば上司から部下に仕事の説明をする場合、部下Aは10分で理解するのに、部下Bは30分かけても理解できない。部下Bはコミュニケーションコストが高くつく、というわけだ。夫婦間のコミュニケーションにおいても、この「コスト」が問題となっている。
 

一往復では解決しない夫との会話

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共働きで多忙な日々を送るミサさん(40歳)。結婚して10年、8歳と5歳の子がいる。夫とは連絡を取り合って、子どもたちの面倒をみてきたが、コロナ禍になってからミサさんが午後早めに帰宅してリモートワークできるようになったので、かなり楽になったという。

「それでもなんだか忙しいんですよね。何が忙しいのかと考えてみたら、夫とのコミュニケーションに時間がかかるとわかった。つい先日も、帰宅した夫が『明日は葬式なんだ』とつぶやいた。へえ、と適当に相づちを打っていたんですが、翌日、夫が『喪服は?』と言い出して。『喪服が必要なの?』と言ったら、『葬式だって言ったじゃん』と。だったら葬式だから喪服出しておいてくれる?とか、喪服はどこだっけとか言えばいいじゃないですか。『葬式だ』とつぶやいただけで喪服が出てくると思ったら大間違いですよね」

これまで何度もそういうことがあった。明日、実家に行かなくちゃならなくなったと夫がつぶやく。さて、そこで妻はどう考えるべきなのか。

「何のために行くのか、私も行くべきなのか。子どもたちは?何時に行くの?何か持っていくものはあるの? 全部、ひとつずつ聞かなければならない。最初から、何のために実家に行くのか、ひとりで行くのか家族で行くのか。すべて網羅して伝えてくれればいいだけのこと。どうしてこうコミュニケーションが下手なのか不思議で仕方ないんです」

夫は仕事ができないのではないかと思ったこともあるが、そこそこ責任のある地位にいるところを見ると、コミュニケーションコストが高いのは妻とのやり取りだけのよう。

「何かつぶやいたら、それ以上の質問をしてくれるのが当然だと思い込んでいるんでしょうね。でも私、そこまで暇じゃない。最近はもう諦めて聞かないから、先日の葬式の一件のようなことが起こるんです。ちゃんと伝えてくれないとこういうことになるんだからねと諭しました」

それでも夫は、聞いてくれない妻が悪いと言わんばかりの態度だったので、ミサさんは今も思い出すとイラッとするという。

>夫との会話に疲れた女性たちが出した結論
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