湯けむりとこけしの里にふさわしい二つの駅、鳴子温泉と鳴子御殿湯
猫の頭をしたこけしの愉快なイラストがずらりと並んだ鳴子御殿湯駅の待合室 |
鳴子温泉駅の改札近くには古代ローマ・ギリシャの円形劇場風待合室があった |
鳴子御殿湯駅は新しい建物だが、レトロ調の風情ある駅舎だった |
中に入ると待合室があるが、なんと古代ギリシャあたりの円形劇場を模した半すり鉢状の段々ベンチだ。壁には大型スクリーンがあるので、映画でも上映するつもりで造ったようだ。しかし、段を何段ものぼって座るのではバリアフリーに反するし、何とも面倒臭い。上の方まで登っていく人は少ないようで、閑散とした状態だった。
それに較べて一つ古川寄りの鳴子御殿湯は、建物もレトロ調に改築し、落着いた雰囲気だ。屋内の壁には、顔が猫になった「こけし」のユーモラスな絵が何枚も掛けてあるが、その脇に書いてあるとぼけた台詞が愉快だ。列車待ちには充分すぎるほど読みでがあり、楽しいひとときが過ごせる。
東北新幹線との乗換駅古川から陸羽東線の普通列車で約45分。観光列車「みのり」もある(所要時間は若干速い程度)。
1年に9日ほど、しかも下り列車しか停車しない不思議な駅、偕楽園
上野・水戸間ノンストップの特急「スーパーひたち」も偕楽園に臨時停車する |
上り線にはホームがないので各駅停車も通過だ |
2007年、2008年の開業日は9日で、9時10分から15時30分まで特急列車を含めた列車が停まっている。
但し、ホームは下り線にあるだけだ。帰りは水戸駅まで行って、上野行き列車に乗るしかない。偕楽園駅周辺には商店街がないので、水戸駅に出て土産物でも買ってもらいたいとの地元の意向に沿ったものらしい。
上野から常磐線最速の特急で約1時間、普通列車で約2時間。
次回は、西日本のユニークな駅を紹介しよう。
<関連サイト>
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