亀山早苗の恋愛コラム

「私、騙されていた」。“昼キャバ”勤務の40歳主婦が知ってしまった夫の借金500万円の真相

ある日突然に、夫から500万円を超える借金の存在を知らされた40歳女性。子どものためにもと必死で働く彼女は、手っ取り早く稼ぐために「昼キャバ」で働くようになったという。そこで偶然にも、夫の借金の真相を知ることになる。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

  • Comment Page Icon
夫婦といえども、夫が内緒で、自分のために借りたお金を妻が肩代わりする義務はない。だが離婚する気がなければ、妻は積極的に返済に協力する可能性も高い。

500万!? 夫の借金に驚いた日

1
「夫がカードでキャッシングしていたんです。2年前、夫に『もう返せないところまで膨らんでしまった』といきなり告白されました。使い道は後輩に奢ったり、友人に頼まれて貸したり。つまりは自分の見栄のため。そして返済が難しくなったので、いわゆるヤミ金にまで手を出してしまった、というんです。すべてひっくるめて500万以上ありました」

アサコさん(40歳)はため息をつく。夫の借金癖は長年にわたっていた。借りては返し、自転車操業を繰り返していたようだ。明るみに出たときには手の施しようがなかった。

「このままではどうにもならないので弁護士に相談しました。会社に知られないようなんとかならないかと。結局、債務整理をすることになりました」

過払い金などもあり、あれこれ整理したところ借金額は400万円ほどに。これを4年で返済することになった。

「とはいえ月に9万、さらにすべてのカードが使えなくなったので、現金のみで生活していくしかありません。家のローンもある。専業主婦だった私が働くしかありませんでした」

結婚して今年で11年。ひとり娘は8歳になる。家族3人でつつましく暮らしていけば、中古で買ったマンションのローンも定年時には返済できる予定だった。アサコさんは料理が好きで、いつか人に教えられたらいいなと淡い希望も抱いていた。

「夫の借金で、すべての希望が破壊されました。夫は離婚と言われてもやむを得ないと土下座しましたが、離婚したところで養育費さえもらえないでしょ。私はすでに両親もないし、夫との生活自体には特に不満もなかった。夫は娘を溺愛していて、夫と娘のやりとりを見ているのもほほえましい。家族分裂は避けたかった。だから、『とにかく見栄を張るのはやめる』と約束させて働きに出ることにしました」

月に9万円の借金分をアサコさんが働いて得ると決めたのだ。時給1000円にして1日5時間、20日働くのが目標だった。年収は106万円までに抑えなければならない。

>もっと手っ取り早く稼ぎたい、そして始めた「新しい仕事」
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます